ルキノ・ヴィスコンティの山猫 [ 映画の部屋]
ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)の山猫(Il gattopardo)
ルキノ・ヴィスコンティの山猫は、長年気にし続けていた作品だが、ようやく見ることができた。
今まで見た彼の作品の中では一番わかりやすく、彼の後年の作品を考える上でのよいテキストになるのではないだろうか。
「ベルッシマ」の方が初期の作品であるが、それだけに後期の一種の重みを持った彼の作品とは、かなり違った印象を受ける。
「山猫」では、彼の人生哲学が明確で、3時間という時間が、統一された流れを維持したまま、見ているものを渦の中に巻き込んでいくかのようだ。
「生」と「死」、「新」と「旧」、「繁栄」と「衰退」、「若さ」と「老い」...人生と時代が寄り添いながら、一つの流れの中で語られていく。
ルキノ・ヴィスコンティの作品は、その時代や場所を変えながらも、執拗に何か一つのことを撮り続けているように思う。それは、時代の変化の中の生命 ...老いて衰えゆくものと、若々しく生き生きと新しく台頭してくるものであるような気がする。
この作品では、最も解りやすく描かれているような気がする....
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山猫 イタリア語・完全復元版
ルキーノ・ヴィスコンティ DVD-BOX 3 3枚組 ( 郵便配達は二度ベルを鳴らす 完全版 / ベリッシマ / 白夜 )
ルキーノ・ヴィスコンティ DVD-BOX 3枚組 ( 揺れる大地 / 夏の嵐 / 家族の肖像 )
ルキーノ・ヴィスコンティ DVD-BOX2 3枚組 ( イノセント / ルードウィヒ 完全復元版 / 熊座の淡き星影 )
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