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ライブ8(ライブエイト)/メディアとしての音楽 [ 音楽の部屋]

音楽は、メロディーやリズム、言葉といった表現手段に加え、舞台装置やパフォーマンス、照明といったビジュアル表現を取り込むことで、メディアとしての能力は、格段に高まっている。確信めいたメッセージを伝えようとする場合、これほど効果的なメディアはない。

また、受けての側も、直接コンサートに行かなくても、衛星中継によるテレビやDVD映像によって、そうした空間芸術としての音楽に接する機会も増えている。

現代の音楽は、そんなポジションにある。

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★はじまりは、「ライヴ・エイド」。
1985年7月13日、飢餓で苦しむエチオピアを救うために、ミュージシャンが集結した。ここでの目的はお金を集めること。1億ドル以上を集めたといわてれいる。この明確な目的のために、ロンドン・ウェンブリー・アリーナとフィラデルフィアJFKスタジアムの2カ所でコンサートが行われた。
( 参加アーティストはクイーン、エリック・クラプトン、U2、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ボブ・ディラン、フィル・コリンズ、ビーチ・ボーイズ、デヴィッド・ボウイ、ザ・フー、エルヴィス・コステロ、マドンナ、ニール・ヤング、ジューダス・プリースト、ブラック・サバス、デュラン・デュラン、ホール&オーツなど。)

フレディ・マーキュリー追悼コンサートそして、エイズ基金のための「フレディ・マーキュリー追悼コンサート
1991年にエイズでこの世を去ったフレディ・マーキュリーのために、翌92年4月20日、アーティストたちがロンドンのウェンブリー・スタジアムに集結、追悼コンサートを行った。目的は基金設立資金とともに、エイズ撲滅キャンペーン。「stay safe!」「コンドームを使って!」と観客に向かって言っている。

(参加アーティストは、ジョー・エリオット、スラッシュ、ロジャー・ダルトリー、トニー・アイオミ、ズッケロ、ゲイリー・シェロン、トニー・アイオミ、ジェイムズ・ヘットフィールド(メタリカ)、ロバート・プラント、スパイク・エドニー、ポール・ヤング、シール、リサ・スタンスフィールド、デヴィッド・ボウイ、アニー・レノックス、イアン・ハンター、ミック・ロンソン、クリス・トンプソン、ジョージ・マイケル、ジョシュマクリー、エルトン・ジョン、アクセル・ローズ、トニー・アイオミ、ライザ・ミネリ)

そして、今、

4666446664
ネルソン・マンデラ氏主催によるエイズ・チャリティコンサートで、「46664」とは、アパルトヘイト時代のマンデラ氏の囚人番号。何回か開催されていて、今年3月19日の「46664」では、「クイーン+ポール・ロジャース」によるライブが行われた。
(これまでの参加アーティスト、ユーリズミックスのデイヴ・ステュアート、ピーター・ガブリエル、U2のボノ&エッジ、クイーン、ポール・オークンフォールド、ボブ・ゲルドフ、ユッスー・ンドゥール、コアーズ等)

それから5月31日に発表された「ライブ8(エイト)」
「ライブエイド」を主催したボブ・ゲルドフが、再び、アフリカの貧困撲滅を呼びかけるコンサート「ライブ8(エイト)」を7月2日に開く予定。

アフリカの貧困に世界の注目を向けることが目的で、コンサートを通じてG8各国に、アフリカの債務帳消しや援助増額を呼びかける。もちろん、この対象国に日本も含まれている...というか、相当大きなウエイトを占めているはず。

彼自身が、このコンサートをチャリティーにするつもりはないと断言しているし、入場も無料となる。これは、お金を集めることを目的にしていない。つまり、「ライブエイド」の再現なんかではなく、21世紀型のメディアとしての音楽、大型ライブコンサートの在り方を提起していると考えた方がいい。

コンサートは7月2日、ロンドンのハイドパーク、パリのエッフェル塔、ベルリンのブランデンブルク門広場、ローマのマクシマス広場とフィラデルフィア美術館で開かれる。ロンドンのコンサートには、マライア・キャリー、ポール・マッカートニー、コールドプレイ、ダイド、エルトン・ジョン、アニー・レノックス、マドンナ、ミューズ、REM、シザーシスターズ、ジョス・ストーン、ステレオフォニックス、スティング、スヌープ、U2、ロビー・ウィリアムズらが出演。ベルリンでは、A-Ha、クロスビー・スティルス・アンド・ナッシュ、ローリン・ヒル、ブライアン・ウィルソンらが出演。ローマではフェイス・ヒル、デュランデュランらが出演。パリではジャミロクアイ、ユッスー・ンドゥール、ヤニック・ノア、クレイグ・デイヴィッドが出演。フィラデルフィアでは、デイブ・マシューズ・バンド、パフ・ダディ、Jay-Z、ボンジョビ、ウィル・スミス、スティービー・ワンダーらが参加する。

多分、これもDVDが出ると思うけど、こうした、「先進諸国にもの申す」という試みに対して、テレビ局や音楽関係会社はどういう対応をするのか、興味のあるところだ。DVD出さないのも、一つの選択肢なのかもしれないけど。

「チャリティーとしてお金を集める」 > 「社会に対して啓蒙を行う」 > 
「国際政治に対して圧力をかける」....このように、20年という歳月を経て、メディアとしての音楽の成長を感じる。


■参考サイト
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200506010009.html
http://www.excite.co.jp/News/main/20050601155537/JAPAN-178433-1_story.html
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050602/mng_____kok_____002.shtml
http://www.worldtimes.co.jp/w/africa/news/031130-085739.html

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