アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」 [ 映画の部屋]
アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」(1979年)
ストーカーといっても、いま流行りのこっそり女性の後を追掛けたりする人ではありません。この映画のなかでの「ストーカー」は、謎の地域「ゾーン」の案内人のことです。
主な登場人物は、この「ストーカー」に「小説家」「教授」の3人。舞台も「ゾーン」という限られた地域とその周辺。それでもこれだけ説得力のある映画ができてしまうなんて...お金ではないんだよね〜。
タルコフスキーの映画は、日常の風景が、突然日常のものでなくなってしまう(他の作品に、惑星ソラリス、サクリファイス、ノスタルジア...)。それも、ちょっとしたことで...気付かない人は見過ごしてしまうぐらいちょっとしたことなのだけど。そうした、ちょっとしたことの道具だてとして、この映画では「水」が上手に使われている。水ってこういうものだったのか...などと、いろいろ気付かせてもくれる....
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■関連サイト
アンドレイ・タルコフスキー映画祭:映画祭そのものは終わっているが、タルコフスキーや映画に関する情報量が豊富。
■タルコフスキーの作品
ストーカー
惑星ソラリス:東京の高速道路が未来のイメージとして登場している。
ノスタルジア:写真にあるシーンは印象的。不思議な空間を生み出している。
サクリファイス:坦々とした時の流れの中に潜むものは...
アンドレイ・ルブリョフ
僕の村は戦場だった:世の不条理を感じずにはいられない。
ローラーとバイオリン
鏡:こうした道具の使い方が実にうまい。
#映画の部屋
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