リートフェルトの椅子 red&blue [ デザインの部屋]
リートフェルトの椅子は、レッド&ブルーが有名ですね。学生の時にはじめて座って、とても感動したことを覚えています。見た感じの芸術的な雰囲気とは裏腹に、とても座りやすいと思います。家具職人からスタートしたリートフェルトならではのバランス感覚なのではないでしょうか。
red&blue:リートフェルト自ら「美しく空間的なデザインが直線的な材料と機械によって創りだせるという証明」と語っているように、デ・スティル思想の幾何学的構成の考え方をそのまま具現化したような椅子。構造的にもシンプルで、そのシンプルさが形態となっています。色彩はデ・スティルの先輩モンドリアンの絵画のスタイルを受け継いでいます。座ってみると見た目よりすごく座り心地がよいです。肘掛けにグラスを置けます。
でもこの椅子、初期のオリジナルにはいろいろなサイズのものがあるのです。家具職人の彼は、その時々で入手しやすい材料を使ってつくっていたので、サイズはまちまちというわけなのです。また、このカラーリングも最初は施されていませんでした。デ・スティルのモンドリアンの影響でカラーリングをしたと考えられています。こういうところが、職人らしさを感じさせている所かもしれませんね。
ニューヨーク近代美術館展示品。
(続きはこちらから)
レッド・アンド・ブルー:今から90年前の椅子。一種のアンティーク家具になるのかな...これも(^^) 欲しくなったらここからどうぞ
ジグザグチェアー:これもこれしかない、という形をしている。欲しくなったらここからどうぞ
シュローダー邸テーブル:これは空間です! 欲しくなったらここからどうぞ
シュローダー邸は世界遺産。今から80年前の建物というのが信じられない...
インテリアも斬新。直線で空間を作るとこうなります。
■関連サイト
http://www.g-designer.info/s_rietveld.html
http://home.tiscali.be/d.side/pag43_084.htm詳しい解説があります
http://www.centraalmuseum.nl/rietveld/Rietveld at the Centraal Museum Utrechtコレクションなど
■書籍
- 作者: Bertus Mulder, Ida Van Zijl, Ida Van Zijl, Gerrit Thomas Rietveld
- 出版社/メーカー: Princeton Architectural Pr
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: ペーパーバック
How to Construct Rietveld Furniture
- 作者: Peter Drijver, Johannes Niemeijer
- 出版社/メーカー: Uitgeverij Thoth
- 発売日: 2002/05/01
- メディア: ペーパーバック
ヘリット・トーマス・リートフェルト—シュローダー邸1923-24
- 作者: 二川 幸夫, イダ・ファン・ゼイル
- 出版社/メーカー: A.D.A.Edita Tokyo
- 発売日: 1994/07
- メディア: −
hakoさん、niceをありがとうございます。
by room7 (2006-11-29 17:56)