スウィフト...ガリバーって誰だ? [ 人の部屋/しりとり]
す
スウィフト
ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift/1667.11.30〜1745.10.19)
父親がイングランドからアイルランドに移り住んだため、アイルランドのダブリンで生まれるが、父親が早世した後、父親の家族のいるイングランドで成長する。早くから詩の才能が認められていたらしい。政治的にも野心があったらしいが、この時代のイングランドは難しい時期で、クロムウェルの政治を嫌ってアイルランドの聖職者となったという話もある。そんな中から「ガリバー旅行記」は生まれたので、基本的には風刺の精神に満ちているのだろう。(今は、そう受け取る人の方が少ないかもしれないが...)
個人的には小人達がガリバーの洋服を作るために、親指の長さを測る...という場面を思い出す。結局上手く行かず作り直すことになるのだが(きっとこれも何かを風刺しているんでしょうね)、人間工学の人体寸法やモジュールの考え方をを連想させて面白いと思った。(手を広げると身長とだいたい同じ長さになるとか、肩幅は身長の約1/4とかいったやつです。)
◆青空文庫のスウィフトのページ..もう一度キチンと読みたい方は是非!(フリーですから)
青空文庫には「ガリバー旅行記」の他に「アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案」が収録されている。アイルランドの窮状を見かねて発表したもので、政界への野望を燃やしていた聖職者というのもうなずける。
◆ガリバーの映画
実写物は、60年代のものがあるぐらい。現代SFX的に見ると、素直にやったら面白みがないのかな。アニメーションの方が展開の余地があるのかもしれない。そういえば宮崎駿の「天空の島ラピュタ」も出所はガリバーなんですよね...。
ガリバーの大冒険
1960年の作品SFX界の巨匠レイ・ハリーハウゼン監督の作品。多分テレビで見ていると思うのだが...。
ガリバーの宇宙旅行
60年代に東映が当時の日本アニメ界の総力を結集してつくった記念すべき作品の一つ。
けろけろけろっぴのガリバーの冒険
これもガリバーの扱われ方の一つだろうな〜〜。
あなたの知らないガリバー旅行記
"スウィフトの人物像や当時のイギリスを知らないと、諷刺、洒落、ブラック・ユーモアなどは十分に理解できないところがあります。豊富な薀蓄を駆使して、その桁はずれの面白さを分かり易く解説・紹介したのがこの本です。『ギリシア神話を知っていますか』『アランビアンナイトを楽しむために』に続く〈阿刀田流古典鑑賞読本〉。"(amazon)....このあたりが本来のガリバーの存在価値を示しているんだろうな...。
◆「ガリバー」で本を検索してみると167件表示される。中にはオリジナルから随分とはなれてしまったものもあるようだが、それだけポピュラーな...というか記号的な存在になっているわけだ(スウィフト自身はどう思うかわからないけど)。
ガリバーで本を検索
そういえば、ガリバー旅行記って、きちんと読んだことがない気がします。
小さい頃、絵本のような子供用の本で読んだ記憶しかないです。
なるほど、そんな背景があったなんて、知りませんでした……
ラピュタの出所、ガリバーなんですか!それも知らなかった!
最近のジブリはハウルとかゲドとか、かなりビッグタイトルな外国モノのファンタジーを拝借してますが、ラピュタにもそんな秘密があったんですね~
by (2006-06-21 13:20)
majimajiさん、ありがとうございます。
ラピュタは、スペイン語の"La Puta"からとったらしいです。英語でいうところの"The Prostitute"...おそるべしスウィフト!
by room7 (2006-06-21 15:27)