海の上のピアニスト／ジュゼッペ・トルナトーレ

（これは、以前別のblogで発表した物です。）



「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが監督、ティム・ロスが主演した「海の上のピアニスト（原題は"THE LEGEND OF 1900"）」で、主人公である1900（これが名前、ナインティーン・ハンドレッドと読む）は、船を下りることなく船上で一生を終える。楽譜は一切読まず、乗客達の表情や仕草に合わせて、感性でのみ演奏されていく。

この世の中（陸上を中心にした現世界）に存在することのない人間が生み出す、この世の中に存在し得ない音楽（たった一度、録音された原盤は破壊され．．．）。こうした全体の構成は、とても壮大なロマンチシズムを感じさせる。

一方、ディテールにおいても、美術、撮影、もちろん音楽も、きめ細かく、いつの間にか映画の世界に入り込んでいくことになる。冒頭の自由の女神が登場するシーンも感動的だ（実際には、ああゆう形では見えないのでしょうが．．．うちの息子は、このシーンで自由の女神を覚えました）。

この映画1999年に作られていて、２０世紀という時代そのものを語っているようにも思えます。

海の上のピアニスト

• 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
• 発売日: 2004/04/23
• メディア: DVD

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション

• 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
• 発売日: 2006/03/03
• メディア: DVD

マレーナ

• 出版社/メーカー: 日活
• 発売日: 2001/12/21
• メディア: DVD

ドキュメンタリー・オブ・エンニオ・モリコーネ

• 出版社/メーカー: エスピーオー
• 発売日: 2003/06/06
• メディア: DVD
あの心に残るテーマ音楽はこの人。ジュゼッペ・トルナトーレの映画には欠かせない。

■参考
海の上のピアニスト（"THE LEGEND OF 1900"） オフィシャルサイト（英語）

ここで予告編を見ることができます（要 QuickTime）



#映画の部屋

タグ：海の上のピアニスト ジュゼッペ・トルナトーレ ティム・ロス THE LEGEND OF 1900 Giuseppe Tornatore 映画 映画監督 イタリア映画 エンニオ・モリコーネ

コメント 6

はじめまして！
この作品私も大好きで以前、記事にしました
どちらかというとほかの作品の記事に比べて反応の少ない記事でしたが
知っている人はやはり「大好きだ」とおっしゃいますね♪
嵐の夜のピアノのシーンが一番印象深いです
音楽も美しかったです　切ない映画ですね
by かおり (2006-07-11 16:53) 

青い花さん、ありがとうございます。
ニュー・シネマ・パラダイスも、もちろん好きな作品ですが、
海の上のピアニストは、もう少し余裕を持って、遊びを加えながら作られているように感じます。嵐の夜のピアノシーンも、アメリカのジャズピアニストとのバトルシーン、移民を慰めるシーン、最初で最後の恋のシーン．．．すべての画像が音楽とともに、こちらにやってきます。ティム・ロスの表情や仕草も素晴らしい。20世紀の伝説として永遠に残しておきたいお話ですね。
by room7 (2006-07-11 20:13) 

ニューシネマパラダイス
銀座で立ち見で観ました！！思い出の映画です。（涙）
by milk-milk (2006-07-12 02:02) 

milkさん、ありがとうございます。
立ち見ですか！　　私も経験あります。
いい映画の証明みたいなものだと（勝手に．．．）考えてます。
by room7 (2006-07-12 07:59) 

ニューシネマパラダイスって、本当に何度観ても泣ける話です。
テレビでやると観るし、レンタルもします。これなら買ったほうが安いだろ！てくらいに（笑）
恵比寿ガーデンプレイスで、屋外映画会やったときも観ました。真夏で、しかも屋外。しかも立ち見。それでもやっぱり、涙しました……・:*:・(￣∀￣ )。・:*:・
by (2006-07-12 18:20) 

majimajiさん、ありがとうございます。
映画を好きになる理由が全てそこにある．．．そういう映画ですね。
生きている間に、１つでも多く、このような映画に出会いたいですね。
by room7 (2006-07-12 22:20)