杉本健吉...描くって楽しい。 [ 人の部屋/しりとり]
◆人名しりとり...す
杉本健吉(すぎもと けんきち/1905.9.20〜2004.2.10)愛知県名古屋市生まれの挿絵画家、画家、イラストレーター、グラフィックデザイナー...いろいろな仕事をしています。
◆杉本美術館
http://www.sugimoto-museum.jp/
画集などで見るよりも、一度、実際に杉本美術館を訪ねてみるといい。私もそうだった。ものを作ったり描いたりすることは、楽しいことなんだな〜
普段目にしている何気ないものまで、見方が変わってくる。木屑やゴミのようなものさえも。
テレビで何度か特集を見たが、杉本健吉は90歳を過ぎても、毎週、自宅のある名古屋から知多半島のこの美術館まで通っていたようだ。
館の中もゆったりとしていて、杉本健吉の人柄を表しているようだ。
本当にいろいろな仕事をしていて、地元の鉄道会社「名鉄」のポスターを描いたり、デザインをしていたりもする(そんな仕事も、ここで目にする事ができる)。歴史小説家の巨匠、吉川英治と組んで成し遂げた挿絵の数々も素晴らしい。そして、なによりスゴイと思うのは、生涯、絵を売らなかったという事だ。デザインや挿絵の仕事で生計を立てながら、絵画に関しては妥協する事無く描ききっていった意気込みというか..割り切りが、杉本健吉の大胆な作品に繋がっているのかもしれない。若い頃、東大寺の一角に住み込んで、絵の勉強をしていたという話も面白い。
美術館の人たちは、杉本健吉をよく知る人たちなので、心地よい時間を過ごす事ができるようにも思う。
コメント 0