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ツルゲーネフの初恋の代償 [ 人の部屋/しりとり]

◆人名しりとり...
ツルゲーネフ(Ivan Sergeyevich Turgenev/1818.11.9〜1883.9.3)

人名しりとりに「チャイコフスキー」や「ツルゲーネフ」などが登場してくると、「いよいよ煮詰まってきたな...」との感も否めないが...仕方あるまい...。

ツルゲーネフは、学生時代に「初恋」ぐらいしか読んでいないので(「猟人日記」や「父と子」ぐらいは読んでいるかもしれないのだが、記憶に残っていない)、語る資格などとうにないのだが、それでも、もう一度「初恋」を読み直す気持ちは、今はない。

不思議なもので、本との出会い(本ばかりではないが)はタイミングなのだろう。学生時代に読んで印象に残った本を、大人になって再び読むべきものとは考えていない。

とはいえ...ツルゲーネフは、ロシアの貴族階級に生まれながら、当時の貴族政治の基盤である農奴制を批判することで(「猟人日記」)投獄もされている。

私は、ツルゲーネフを「初恋」から入ってしまったが、「猟人日記」から入っていれば、また違った考えを持っていたのかもしれない。

「初恋」は、ツルゲーネフの自伝的小説だという。子供にとって父親に対するやり場のない複雑な思いは、父親世代の社会的基盤に批判の目を向け、否定することに無縁ではなかっただろう。ツルゲーネフの作品が、社会論争を巻き起こし、農奴解放や貴族制の解体に繋がっていったと考えるならば、ツルゲーネフの初恋の代償は、歴史的に見ても大きなものだったということだろう...これは、大人になってからの考えではありますが。

ツルゲーネフでググってみる

はつ恋

はつ恋

  • 作者: ツルゲーネフ, 神西 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1987/01
  • メディア: 文庫


父と子

父と子

  • 作者: И.С. ツルゲーネフ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 文庫


猟人日記 上 (1)

猟人日記 上 (1)

  • 作者: ツルゲーネフ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1958/05
  • メディア: 文庫


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コメント 2

江戸うっどスキー

私も、学生時代に読んだ筈なのに、詳細な記憶が無いのです^^;
気に入ると、その作家の本ばかり読み漁ったりするので、
余り好みでは無かったのかも知れません。
「父と子」は読んでみようかな~。
by 江戸うっどスキー (2007-07-10 21:59) 

room7

江戸うっどスキー さん、nice!とコメントありがとうございます。
返事が遅くなってごめんなさい。
ロシア人作家の本は、結構読んだかもしれません。今は、小説そのものを読まなくなりました。
by room7 (2007-07-26 04:51) 

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