徳川夢声の話芸 [ 人の部屋/しりとり]
◆人名しりとり...と
徳川夢声(とくがわ むせい/1894.4.13〜1971.8.1)弁士、漫談家、作家、俳優、タレント。
徳川夢声を知らないわけではないが、生前の彼を、注意深く見ていたわけではない。それが先日、NHKの「あの人に会いたい」だったか何かで(確信は持てない)、インタビューと共に、昔の徳川夢声の番組を映していた。見て驚いた。徳川夢声自身が、ゲストを招いて対談をしているのだが、その話の流れ方、対談の相手も実に楽しそうに応じている。徳川夢声は結構突っ込む。相手は文化勲章レベルの方々なのだが、スパ〜ンと気持ちいいぐらいに。逃げず、かわさず、正面から打ち合い続ける。
相当に教養が高いに違いない。
徳川夢声が弁士になった理由というのが、「本当は落語家になりたかったのだが、父親に反対され、同じ話す商売でも、顔が表に出ない弁士なら許された。」ということである。
「夢声」は「無声映画」からきているが、映画は当時の最先端の文化で、彼はそうしたアンテナも鋭かったのではないだろうか。今では知るすべはないが、彼の弁士は他の人たちと違う特徴を持っていたのだろう(多分新しさ)、人気をはくし、竹久夢二が雑誌に寄稿している。
やがてトーキーの時代となり弁士が不要となると、漫談や演劇(杉村春子たちと文学座の設立にも加わっている)に転じる。その後、1939年からのラジオでの「宮本武蔵」の朗読でブレイクする。そして、テレビの時代を迎えるのである。
改めて見ると、その時代の先端を話芸で生きてきた人とも言えそうだ。
◆徳川夢声で検索
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徳川夢声(とくがわ むせい/1894.4.13〜1971.8.1)弁士、漫談家、作家、俳優、タレント。
徳川夢声を知らないわけではないが、生前の彼を、注意深く見ていたわけではない。それが先日、NHKの「あの人に会いたい」だったか何かで(確信は持てない)、インタビューと共に、昔の徳川夢声の番組を映していた。見て驚いた。徳川夢声自身が、ゲストを招いて対談をしているのだが、その話の流れ方、対談の相手も実に楽しそうに応じている。徳川夢声は結構突っ込む。相手は文化勲章レベルの方々なのだが、スパ〜ンと気持ちいいぐらいに。逃げず、かわさず、正面から打ち合い続ける。
相当に教養が高いに違いない。
徳川夢声が弁士になった理由というのが、「本当は落語家になりたかったのだが、父親に反対され、同じ話す商売でも、顔が表に出ない弁士なら許された。」ということである。
「夢声」は「無声映画」からきているが、映画は当時の最先端の文化で、彼はそうしたアンテナも鋭かったのではないだろうか。今では知るすべはないが、彼の弁士は他の人たちと違う特徴を持っていたのだろう(多分新しさ)、人気をはくし、竹久夢二が雑誌に寄稿している。
やがてトーキーの時代となり弁士が不要となると、漫談や演劇(杉村春子たちと文学座の設立にも加わっている)に転じる。その後、1939年からのラジオでの「宮本武蔵」の朗読でブレイクする。そして、テレビの時代を迎えるのである。
改めて見ると、その時代の先端を話芸で生きてきた人とも言えそうだ。
◆徳川夢声で検索
takagakiさん、いっぷくさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-05-27 23:24)