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恐怖の報酬/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー [ 映画の部屋]

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「恐怖の報酬(Le Salaire de la peur:1953)」という映画がある。主演はイヴ・モンタン。

恐怖とは何だろう? 恐怖の対象は人それぞれであろうが、誰もがどうしても乗り越えなければならない敵は自分自身(使い古されたセリフではあるが...)。自分自身の持つの「欲」という化物なのだろう。

報酬という「欲」の対象がなければ、その恐怖は、もっと与し易い存在なのではないだろうか?

「欲」があるからこそ、人は追い込まれていく...だから、映画になる。

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督は、こうした人の心理を描くのに非常に巧みだ。追い込まれていく過程が実にうまい。見る側も気づかない間に(こちらが気づかないのは、「欲」に同調してしまって化物になっているからなのか?)、追い込まれている...そして、テンションのかかった糸が切れ、あっけない結末を迎える。誠にあっけない。今までなんだったの...というくらいに。

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(Henri-Georges Clouzot/1907.11.20〜1977.1.12)フランスの映画監督。サスペンスやフィルム・ノワールで有名。

◆映画の解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD12662/
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/986/


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room7

takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-06-20 23:35) 

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