八月の鯨／リンゼイ・アンダーソン

八月の映画をもう一つ。

八月の鯨(The Whales of August：1987)

．．．なんいうことはない．．．静かな映画。

監督：リンゼイ・アンダーソン（Lindsay Anderson）

出演：リリアン・ギッシュ（Lillian Gish）
　　　ベティ・デイヴィス（Bette Davis）
　　　
この時90歳を超えているリリアン・ギッシュが、とてもかわいい。実年齢はリリアン・ギッシュの方が全然上なのだが、役のイメージ上、ベティ・デイヴィスが姉になるのは致し方ない？　

それにしても、昔のイメージそのものの役どころ．．．というところが、これはこの２人に捧げられた映画だということがよくわかる。

登場する人々は、ほとんどお年寄りばかり。ドラマティックなシーンは何一つなく、淡々と時は過ぎていく．．．しかし考えてみれば、このお年寄りたちにとって、「時」は、私が思う以上の価値を持っているに違いない．．．だから、「今」を大切にしたいという気持ちも、（その時の）私の想像以上のものであったはずだ．．．。

「時」を大切にする人たちの物語．．．「人生」を大切にする人たちの物語．．．この映画をそう捉えるなら、この映画は、私たちの身近に日々起こっている出来事を、濃縮して見せてくれている．．．と、考えることもできる。

いろいろな意味で、宝物のような映画だ。

◆「八月の鯨」の解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD7059/

リンゼイ・アンダーソン（Lindsay Anderson／1923.4.17〜1994.8.30）イギリスの映画監督。オックスフォード大学出身。1968年の「if もしも‥‥」で、カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞している。

孤独の報酬

• 出版社/メーカー: パイオニアLDC
• メディア: DVD

If.... (Modern Film Scripts S.)

• 作者: Lindsay Anderson
• 出版社/メーカー:
• 発売日: 1970/03
• メディア: ペーパーバック

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タグ：八月の鯨 The Whales of August 映画 映画監督 イギリス映画 リンゼイ・アンダーソン Lindsay Anderson リリアン・ギッシュ Lillian Gish ベティ・デイヴィス Bette Davis

コメント 6

nice＆コメントありがとうございます。『八月の鯨』見たような気がするのですが、忘れています。もう一度観なくては。八月がらみでは、『八月のクリスマス』というのがありますよ。最近、DVDで観ましたが、良かったです。山崎まさよしがいい味を出しています。監督は『西の魔女が死んだ』の監督です。（名前が出てこない。ごめんなさい。）
by whitered (2008-08-02 12:06) 

xml_xslさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-08-02 22:22) 

whiteredさん、nice! とコメントをありがとうございます。「八月のクリスマス」は見ていませんが、良さそうな映画ですよね。「八月の濡れた砂」．．．なんていうのもありましたね．．．今回は紹介しませんが．．．。
by room7 (2008-08-02 22:27) 

takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-08-03 21:12) 

昔に観ましたが、若さ故、良さが解りませんでした。
今なら、違った視線で観れそうです。
ポーチから眺める海が気持ち良さそうでしたね。
by 江戸うっどスキー (2008-08-05 22:14) 

江戸うっどスキーさん、nice! とコメントをありがとうございます。そうですね。あのシーンを描くために、それまでの物語が作られたのではないでしょうか。あれは宝物です。
by room7 (2008-08-05 22:53)