黒馬物語/アンナ・シューエル [ 本の部屋]
子供向け特集 第4弾
アンナ・シューエルの「黒馬物語」。何度か映画化もされている。
まず、ヴィクター・アンブラス(Victor Ambrus)の絵が素晴らしい。馬だけでなく当時の様子もよくわかる。文園社のものには、写真も加わっている。オリジナルではどのように処理されていたのか興味あるところだ。
アンナ・シューエル(Anna Sewell/1820.3.30〜1878.4.25)イギリスの女流作家。
14歳の時、怪我が元で両足が不自由になり、外出時にはポニーに引かせた馬車を利用していたようだ。こうした少女時代からの馬との付き合いが、彼女にしか書けない馬に対する愛情溢れる物語となったのだろう。黒馬物語の中にもポニーは登場し、その愛らしい姿が表現されている。
輝かしい若馬だったブラック・ビューティが、飼い主の無知によって、その境遇が転落していく様子が悲しい。馬をよく知る婦人が現れ、無知を諭す場面があるが(ここらあたりが転機となって幸福な晩年を過ごせそうなのだが)、この婦人がアンナ・シューエルを代弁しているのかもしれない。
アンナ・シューエルはこの時代(19世紀後半)に、無知で思いやりのない人々によって、ひどい扱いを受けていた馬の立場を改善するために、この本を書いています。したがって1877年発行の初版本では「馬による自叙伝」「翻訳:アンナ・シューエル」と書かれています。それだけでも、アンナ・シューエルの馬に対する愛情を知ることになります。
アンナ・シューエルの体の調子が悪くなった1871年頃から書き始められ、最後の方は母親に口述筆記をしてもらうほどでした。1877年11月24日に「黒馬物語」が出版されると、その5ヵ月後、1878年4月25日に亡くなりました。
ヴィクター・アンブラス(Victor Ambrus)は、1965年に「Three Poor Tailors」で、1975年に「バイオリンひきのミーシカ(Horses in Battle and Mishka)」でケイト・グリーナウェイ賞を受賞しています。
◆ヴィクター・アンブラスの本
#本の部屋
アンナ・シューエルの「黒馬物語」。何度か映画化もされている。
まず、ヴィクター・アンブラス(Victor Ambrus)の絵が素晴らしい。馬だけでなく当時の様子もよくわかる。文園社のものには、写真も加わっている。オリジナルではどのように処理されていたのか興味あるところだ。
アンナ・シューエル(Anna Sewell/1820.3.30〜1878.4.25)イギリスの女流作家。
14歳の時、怪我が元で両足が不自由になり、外出時にはポニーに引かせた馬車を利用していたようだ。こうした少女時代からの馬との付き合いが、彼女にしか書けない馬に対する愛情溢れる物語となったのだろう。黒馬物語の中にもポニーは登場し、その愛らしい姿が表現されている。
輝かしい若馬だったブラック・ビューティが、飼い主の無知によって、その境遇が転落していく様子が悲しい。馬をよく知る婦人が現れ、無知を諭す場面があるが(ここらあたりが転機となって幸福な晩年を過ごせそうなのだが)、この婦人がアンナ・シューエルを代弁しているのかもしれない。
アンナ・シューエルはこの時代(19世紀後半)に、無知で思いやりのない人々によって、ひどい扱いを受けていた馬の立場を改善するために、この本を書いています。したがって1877年発行の初版本では「馬による自叙伝」「翻訳:アンナ・シューエル」と書かれています。それだけでも、アンナ・シューエルの馬に対する愛情を知ることになります。
アンナ・シューエルの体の調子が悪くなった1871年頃から書き始められ、最後の方は母親に口述筆記をしてもらうほどでした。1877年11月24日に「黒馬物語」が出版されると、その5ヵ月後、1878年4月25日に亡くなりました。
ヴィクター・アンブラス(Victor Ambrus)は、1965年に「Three Poor Tailors」で、1975年に「バイオリンひきのミーシカ(Horses in Battle and Mishka)」でケイト・グリーナウェイ賞を受賞しています。
◆ヴィクター・アンブラスの本
#本の部屋
馬を見ない日はないというほどイギリスは馬とのかかわりが
見える国です。馬の扱いが昔は道具のようにされていたんでしょうね、彼女の功績は大きいですね。
by いっぷく (2008-08-23 08:56)
いっぷくさん、nice!とコメントをありがとうございます。馬に変わる動力が誕生して、馬は解放されたのでしょうね...人間も同じでしょうか?
xml_xslさん、takemoviesさん、nice!をありがとうございます。
by room7 (2008-08-24 09:14)
takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-08-24 23:35)