風の博物誌/ライアル・ワトソン [ 本の部屋]
「スーパー・ネイチャー」のライアル・ワトソン。今年の6月に亡くなったのは記憶に新しい。
ライアル・ワトソンが「風」について語る。地球のあらゆる風が、この本に詰まっている。地球の風ばかりではない、宇宙の風についても。
彼の博識の文章は、読んでいるだけで心が躍るし、脳内のシノプスがざわめきだす。
例えば、こんな一節...「太陽系の巨人である木星。木星の質量は他のすべての惑星の質量を合わせたものの2倍以上あるが、固体はわずかだ。むしろそれは、小さな鉄分の核をもつ液体水素の巨大な滴である。ほとんどが大気で、惑星そのものの実体はほとんど無に等しいと言っても過言ではない。もし固体表面があったとしての話だが、表面圧力は地球の1気圧の6000万倍になる。密閉された鉄鋼製の円筒形のブロックでも卵の殻のように簡単に割ってしまうほどの高圧だ。」
または、こんな一節...「この層が太陽エネルギーを吸収するため、成層圏は予想外の高温になっている。オゾン濃度がもっとも高い部分では温度は摂氏30度以上にも昇るが、これはほとんどの地域の暑い夏の日中の海面レベルの温度より高い。」
物を知り、それを語るということは、どんなに素晴らしいことだろう。
ライアル・ワトソンは、そうした知識を体で感じるために、ボートで暮らしていた。世界に対してしっかりと覚醒している状態を保ち、地球の一員でとして参加したかった...という思いから。
ライアル・ワトソン(Lyall Watson/1939.4.12〜2008.6.25)モザンビーク生まれのイギリスの生命科学者・動物学者。
超常現象を含む科学の水際をフィールドワークとして「新自然学」の確立を目指す。『アフリカの白い魔術師』で注目され、中でも『スーパーネイチュア』は世界的なベストセラーとなり、1980年代の世界的なニューサイエンス(ニューエイジサイエンス)の流行の旗手となった。(http://ja.wikipedia.org/wiki/ライアル・ワトソン)
◆ライアル・ワトソンの著作を検索
#本の部屋
ライアル・ワトソンが「風」について語る。地球のあらゆる風が、この本に詰まっている。地球の風ばかりではない、宇宙の風についても。
彼の博識の文章は、読んでいるだけで心が躍るし、脳内のシノプスがざわめきだす。
例えば、こんな一節...「太陽系の巨人である木星。木星の質量は他のすべての惑星の質量を合わせたものの2倍以上あるが、固体はわずかだ。むしろそれは、小さな鉄分の核をもつ液体水素の巨大な滴である。ほとんどが大気で、惑星そのものの実体はほとんど無に等しいと言っても過言ではない。もし固体表面があったとしての話だが、表面圧力は地球の1気圧の6000万倍になる。密閉された鉄鋼製の円筒形のブロックでも卵の殻のように簡単に割ってしまうほどの高圧だ。」
または、こんな一節...「この層が太陽エネルギーを吸収するため、成層圏は予想外の高温になっている。オゾン濃度がもっとも高い部分では温度は摂氏30度以上にも昇るが、これはほとんどの地域の暑い夏の日中の海面レベルの温度より高い。」
物を知り、それを語るということは、どんなに素晴らしいことだろう。
ライアル・ワトソンは、そうした知識を体で感じるために、ボートで暮らしていた。世界に対してしっかりと覚醒している状態を保ち、地球の一員でとして参加したかった...という思いから。
ライアル・ワトソン(Lyall Watson/1939.4.12〜2008.6.25)モザンビーク生まれのイギリスの生命科学者・動物学者。
超常現象を含む科学の水際をフィールドワークとして「新自然学」の確立を目指す。『アフリカの白い魔術師』で注目され、中でも『スーパーネイチュア』は世界的なベストセラーとなり、1980年代の世界的なニューサイエンス(ニューエイジサイエンス)の流行の旗手となった。(http://ja.wikipedia.org/wiki/ライアル・ワトソン)
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#本の部屋
xml_xslさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-12-11 06:14)
takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-12-15 22:41)