アンドリュー・ワイエス氏、亡くなる。 [ アートの部屋]
アンドリュー・ワイエス(Andrew Wyeth/1917.7.12〜2009.1.16)アメリカの画家。
1917年、ペンシルバニア州チャッズ・フォードに生まれる。心身ともに虚弱であったワイエスは、ほとんど学校教育を受けず、家庭教師から読み書きを習った。絵の師は著名なイラストレーター(挿絵画家)であった父親(N.C.ワイエス)である。ワイエスは自宅のある、生地チャッズ・フォードと、別荘のあるメーン州クッシングの2つの場所以外にはほとんど旅行もせず、彼の作品はほとんどすべて、この2つの場所の風景と、そこに暮らす人々とがテーマになっている。
代表作「クリスティーナの世界」に登場するクリスティーナは、ワイエスの別荘の近くに住んでいたオルソン家の女性である。生来病弱で孤独に育ったワイエスは、この、ポリオで足が不自由な女性が、何もかも自分の力でやってのける生命力に感動し、出会いの時からその死まで30年に亘ってこの女性を描き続けた。(http://ja.wikipedia.org/wiki/アンドリュー・ワイエス)
学生の頃に「クリスティーナの世界」を知る。独特な世界観が描かれていると感じたが、上の解説にあるような解釈はしていなかった。
ただ、「遠くにある何かを追い求める女性の姿」として受け止め、少しロマンティックな光景をイメージしていた。
ポリオで足が不自由なクリスティーナが、力強く自分の家に帰ろうとしている姿を描いたと知り、あの頃は、何も見ていなかったな〜と恥ずかしくなった思い出の作品でもある。「人は、自分が見たいものしか見ていない」...本当にそうである。多分、今でも...。
そうしたことを知った後、アンドリュー・ワイエスをもっと身近に感じられるようになった。
ご冥福をお祈りいたします。
偶然にも、現在、愛知県美術館で展覧会が開かれている。
◆愛知県美術館「アンドリュー・ワイエス展」のページ
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html
Andrew Wyeth: Master Drawings from the Artist's Collection
- 作者: Henry Adams
- 出版社/メーカー: Brandywine River Museum
- 発売日: 2006/06/26
- メディア: ペーパーバック
Andrew Wyeth: The Helga Pictures
- 作者: John Wilmerding
- 出版社/メーカー: Harry N Abrams
- 発売日: 1991/02
- メディア: ハードカバー
Andrew Wyeth (First Impressions)
- 作者: Richard Meryman
- 出版社/メーカー: Harry N Abrams
- 発売日: 1991/05
- メディア: ハードカバー
ワイエス展のチケットをいただいたんですよ。
正直、好みじゃないから迷ってたんですが。
やっぱり行こう。何か発見があるかもしれないしね。
by ももこ (2009-01-23 23:30)
ももこさん、ありがとうございます。私もタイミングを見計らって(混雑はいやなので)見に行くつもりです。
takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2009-01-25 00:15)
シロタさん、nice!をありがとうございます。
by room7 (2009-03-11 22:01)