狼よさらば/チャールズ・ブロンソン [ 映画の部屋]
チャールズ・ブロンソンの映画というと、「狼よさらば」という代表作がある。これはその後、20年にわたってシリーズ化されるほどだったので、人気があったのだと思う。
人間(動物)には、本来、排他のための暴力性が存在するという。これまでの歴史を見て見ても、こちらとあちらの線引きが明確になった時(あるいは明確な線引きをして)、攻撃をしている。
明確に相手が「悪」である場合、こちらは「善」として攻撃することが可能で、それが成功するとスッキリとする。いわゆる「勧善懲悪」である。
「狼よさらば」で描かれた「悪」が酷いものなので、観客はチャールズ・ブロンソンを応援する。なにしろ彼は建築設計家である。でも服を脱ぐと、鍛え込まれた筋肉が現れる。それもすごい。
シリーズ化された後の映画も、「悪」を描いて行くが、時代がのちになるにつれ、現実の社会状況が複雑になり、それがまた反映されることになる。
しかしまあ、人々が明確な「勧善懲悪」を求める気持ちは不変なのかもしれない。
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のちのシリーズ
狼よさらば(1974年)
ロサンゼルス(1982年)
スーパー・マグナム(1985年)
バトルガンM-16 (1987年)
狼よさらば/地獄のリベンジャー (1994年)
スーパー・マグナム ブロンソン没後15年特別版 Blu-ray
- 出版社/メーカー: Happinet
- メディア: Blu-ray
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