七台目のブガッティ [ 本の部屋]
先日紹介した五木寛之の「メルセデスの伝説」には、当時(作品が発表された "当時" でもあるし、作品の舞台となった "時代" でもある...2つの当時)、同様のストーリーを持つ(と私が感じた)小説がもう一本あった。
そして、そこに登場する車は、メルセデスに引けを取らない...あるいは、ある意味上回っている伝説の車である...もったいぶらないで言うと「ブガッティ」。
ブガッティも近年、スーパー・スーパーカー(1001馬力&400km/hオーバー)として復活しているが、戦前の最も価値ある車の一つとされている。ブガッティ T35なんかカッコいい。小説には、様々なブガッティが登場し、ディティールを文章で表現していくのだが、もう、こういう所は、こちらに軍配が上がる。モノに対するこだわりの姿勢が、やはり、日本人にはないものを持っているように感じる。
ストーリーを追いながら、ブガッティの車に対する情熱や当時の車の作り方なども理解できる。
タイトルは「七台目のブガッティ」。「メルセデスの伝説」を楽しめた人には、さらに楽しめる一冊(上・下で2冊か...)だと思うのだが...。
■ブガッティの公式サイト(今はVWのもの。昔のものとは別物)
http://www.bugatti.co.jp/
これはT35のフロントだろうか?
#本の部屋 #デザインの部屋
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