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寺田寅彦...寒月君 [ 人の部屋/しりとり]

TeradaTorahiko.jpg◆人名しりとり...
寺田 寅彦(てらだ とらひこ/1878.11.28〜1935.12.31)日本の物理学者、随筆家、俳人。吉村冬彦。

藤原正彦と小川洋子の対談を本にした「世にも美しい数学入門」を読んでいると、ノーベル賞に数学部門があるなら、日本人はいくつも受賞しているだろう...という記述がある。それほどまでに、日本人の数学的センスは抜きん出いてるらしい。こうしたセンスのベースには、自然を含めた物事を、簡略化する能力の高さがあるようだ...ということで、俳句の例が上げられていた。また、幼少の頃より、書籍を諳んじる...といった慣習が、それを可能にしているとも書かれていた。

以前、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹の自叙伝を読んだときも、幼児の頃から「論語」を習い、そうした素養が、研究活動にも生きていた...といったことを読んだような気がする。

寺田寅彦は、夏目漱石の門弟で、「我が輩は猫である」にも寒月君として登場する。スマートな物言いは、科学者的なのかな? 

寺田寅彦も、当然のように、こうした素養を幼いときから積み重ねてきた人なのだろう。随筆を一冊しか読んでいないが、子供にも解りやすい文章は、素直に読むことができる。

◆湯川秀樹に関して http://room7.blog.so-net.ne.jp/2005-06-24
◆夏目漱石に関して http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-03-28
◆小川洋子に関して http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25


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寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)

寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)

  • 作者: 寺田 寅彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1963/01
  • メディア: 文庫

科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

  • 作者: 寺田 寅彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

吾輩は猫である (岩波文庫)

吾輩は猫である (岩波文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 文庫


世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/04/06
  • メディア: 新書

旅人―ある物理学者の回想 (角川文庫ソフィア)

旅人―ある物理学者の回想 (角川文庫ソフィア)

  • 作者: 湯川 秀樹
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1960/01
  • メディア: 文庫



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