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骨太に隠れた繊細さ...八月の狂詩曲/黒澤明 [ 映画の部屋]

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八月になって...

八月というと...子供の頃の夏休み。子供にとっての長い休みは、それなりのイベントに彩られる。父母の実家への帰省。盆踊り、夏祭りに海水浴。高校野球。そんな楽しい夏休みの中に、子供にとって「ちょっと違うぞ...」と思わせる出来事が3つあった。

8月6日と8月9日、8月15日...この3日は、親も周囲もテレビもいつもと違っていた。間違いなく、今の子供たちより、その違いは強く嗅ぎ取っていたはずだ。これは、そうした環境の中で育った人々にとって、避けようがない大きなテーマとなっている。

人の心を動かすには...みたいな書籍も多く書店に並び、あるいはそれを踏まえたプレゼンテーションも多く見かける。映画だって例外ではない。キチンとしたマーケティング、デザインイメージのシナリオなど....そこまで高度ではないにしても、「動物と子供」的なことは多々存在する。

そこら辺りは、見る側の個人差によるだろうが、私の場合、あまりにもダイレクトだと...かなり困る。多分、映像を通して、相手(監督)の人となりを見ているのだろう。

そうした細かい手法を気づかせず、いつの間にか、その世界に入り込んでいる...というのが、私にとって、具合の良い映画なのだ。

大きなテーマを扱うならなおさらで、映像の細かな部分に注意がいくようでは困る。(もちろん、真逆の映像の成立のさせ方もあると思うし、そうした繊細さを楽しむ映画もすばらしい。好きな映画もたくさんある。)

ここら辺りはやはり、テーマとの関係なのだろう。(これは映画以外の表現手法に対しても言えることだろうが...。)

黒澤明は、「八月の狂詩曲」で、テーマと映像の見事な関係を作り上げている。

◆「八月の狂詩曲」の解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26711/index.html
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/5998/

八月の狂詩曲

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コメント 1

room7

takagakiさん、xml_xslさん、いっぷくさん、nice! をありがとうございます。


by room7 (2008-08-01 23:17) 

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