ミケランジェロのピエタ [ アートの部屋]
ピエタ(イタリア語:Pietà、哀れみ・慈悲などの意)とは聖母子像のうち、死んで十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア(聖母マリア)の彫刻や絵の事を指す。
サン・ピエトロのピエタ 1498年 – 1500年
フィレンツェのピエタ 1547年頃〜1553年頃
パレストリーナのピエタ 1550年代半ば
ロンダニーニのピエタ 1559年頃
ミケランジェロのピエタは、ミラノとローマとフィレンツェへ見に行った。
早朝のバチカンで十代の女性が、ピエタの前で跪き祈り続けている姿を忘れることはできない。「なぜ」とか「どうして」といった、近代人以降の思考パターンは通用しないことを悟った。それは、書物から得るものでも学校で学ぶものでもなく、その瞬間に出会うことなのだと感じた(もちろん、私の場合...)。
フィレンツェのピエタには、ミケランジェロの意思を強く感じた。パレストリーナのピエタを含む未完の彫刻群も見ていたせいか、大理石に宿る生命を、なんとしても取り出してやらねば...という天才に与えられた義務感のようなものが感じられた。
ロンダリー二は、フィレンツェより先に見ている。多分、順番通り最後に見るのがよいように思う。
今回、システィナ礼拝堂で発見されたテラコッタがどのようなものなのか...ローマでの発見であり、科学的試験を行って、制作年代を1473~96年としていることから、サン・ピエトロのピエタ以前であり、バランスのとれた美しい姿をしていると...想像してみたりもする。
■ミケランジェロに関する記事
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2005-07-04
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2006-07-12
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-12-27
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2010-03-22
JBOYさん、私が三人目さん、yayu-changさん、ともちんさん、とみっちさん、ramniさん、ブラックホッピーさん、こさぴーさん、xml_xslさん、shioさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2011-02-26 21:26)
wattanaさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2011-02-27 12:29)