カンディンスキーと青騎士展 [ アートの部屋]
ドイツ。ミュンヘンにある「レンバッハハウス美術館」の収蔵作品展が愛知県美術館で開催されていたので、昨日見てきました。
「レンバッハハウス美術館」が改装中で、その間の巡回展のようです。
レンバッハ(Franz von Lenbach,1836〜1904)という人は、19世紀のドイツで活動した肖像画家で、彼の描いた自画像やビスマルク像なども展示されていた。
レンバッハの死後、ミュンヘン市の所有となり、カンディンスキーの女友達であったガブリエーレ・ミュンター(Gabriele Münter,1877〜1962)が所有していた「青騎士」のメンバーの作品が寄贈された。
第1次世界大戦以前のヴァシリー・カンディンスキー(1866〜1944)の作品を中心に、フランツ・マルク、アウグスト・マッケ、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、ガブリエーレ・ミュンターたちの作品を見ることができる。
貴族にまで列せられた古典的な肖像画家で当時の美術協会の中心人物で家が、新しい芸術運動のために既存のグループに属せず、成長し続けていく作家たちの美術館となっている所が面白い。
1900年代の初めから第一次世界大戦までの、およそ十年間のカンディンスキーの試行錯誤が、隠す所なく現れている。
一つのスタイルがまとまってきたような気がしたとたん、別のスタイルへと。。。でも彼が目指しているものは変わらない。。。
バウハウス以降の見慣れた完成されたスタイルは、まだそこにはないかもしれないが、人間としてのカンディンスキーを感じることができた。
展覧会の最終日ということで、混雑を予想していたのだが、意外にも観客は少なかった。それも驚きの一つだ。
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html
■ヴァシリー・カンディンスキーに関する記事
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2007-04-26
カンディンスキー (ニューベーシック) (ニューベーシック・シリーズ)
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