ピーター・グリーナウェイの「枕草子」 [ 映画の部屋]
ピーター・グリーナウェイの「枕草子」
部屋を掃除していたら、ピーター・グリーナウェイ(Peter Greenaway) の「枕草子 (The Pillow Book) 」のパンフレットが出てきた。とても印象に残る、魅力的な映画であった。
イギリス人の監督が、日本の古典を題材とし、主役の日本人モデルを中国の女性が演じるといった、グローバルな試みとともに、まるでマルチメディアのモニターを操っているかのような画面が、強く「現在(いま)」を感じさせていた。
グリーナウェイ の作品は、初期のころの「ZOO」にしても、「コックと泥棒、その妻と愛人」にしても、現実っぽい非現実(あるいは、非現実っぽい現実なのか...)によって、見ているものを困惑させるが、そんな仮想現実をしっかり構築させてしまっているのが、魅力に満ちた画面なんじゃないかと思う。
彼の「画面」は、時代を反映していて、「プロスぺローの本」のころから特に、果てしない画面情報を持つ、マルチメディア的要素が強く出てきていると思う。
そんなことから、表現手段としての映画の、将来的な可能性を、強く感じたおぼえがある....
(続きを読む)
■ピーター・グリーナウェイの作品
#映画の部屋
コメント 0