ルイス・バラガン [ デザインの部屋]
ルイス・バラガン(Luis Barragan:写真は、メキシコの新聞 La Jornadaの2002年の記事のもの)というのは、メキシコ生まれの近代から現代にかけての(1902〜1988)の建築家で、シンプルな形態とカラフルな色使いに特徴があるのだが、それがメキシコの乾いた(...と思う..)風土と調和して、とても魅力的な空間を作り出している。随分前に写真集が出ていたが、カメラマンは、日本の建築写真の第一人者、二川幸夫氏である。自然を部分的に取り入れながらのものと、シンプルな面構成と光と影(陰?)の関係をアップにしているものが目立つ。建築写真には珍しく、馬や祈りを捧げる修道女が登場するのも、空間が伝えるリリックな部分が感じられて好感がもてる。
僕は、人が写っている建築写真が好きです。そこには、生活が感じられ、人と空間の関係が物語られ、設計者の心情もうかがい知ることができる。日本の建築雑誌の多くからは、人が排除されてしまっているような気がする。ドイツやイタリアの雑誌などのは、しばしば人が登場する。まさか、設計者が、人がいない状態を、bestと思っているわけではないだろうに...。
なお、ルイス・バラガンの自邸兼アトリエは、世界遺産として認定されています。1947年の作品で、その後のバラガンのスタイルの原型となった(というか、実質的なキャリアのスタート)もの。バラガン没後はバラガン財団の博物館になっている。見学の申し込みは、メールで行うことができるらしい。下記の「カーサ・バラガン」にも見学についてのガイドがのっている。
(続きはこちらから)
The Life and Work of Luis Barragan
- 作者: Jose Maria Buendia Julbez, Juan Palomar, Guillermo Eguiarte, Luis Barragan, Jose Maria Buendia Julbez
- 出版社/メーカー: Rizzoli Intl Pubns
- 発売日: 1997/10/01
- メディア: ハードカバー
Luis Barragan: The Quiet Revolution
- 作者:
- 出版社/メーカー: Skira
- 発売日: 2001/01
- メディア: ハードカバー
Luis Barragan: The Phoenix Papers
- 作者:
- 出版社/メーカー: Arizona State Univ Center for Latin
- 発売日: 1997/06/01
- メディア: ハードカバー
- 作者: Luis Barragan, Antonio Toca Fernandez
- 出版社/メーカー: Princeton Architectural Pr
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: ハードカバー
fourleafさん、hakoさん、niceをありがとうございます。
by room7 (2006-11-29 18:03)