デザイナーの椅子/マリオ・ベリーニ [ デザインの部屋]
キャブ アームチェアー
家具屋で椅子を見る時には、必ず裸足で座ってみる。一緒に見に来ている人がいる場合には、その人にも勧める。
長身でありながら、なおかつ靴を履いて椅子に座る人たちが考えた椅子を、彼らに比べれば背が低く、靴を脱いで椅子に座る事の多い私たちが選ぶ場合、これは、必ずしなければならない作法である...?。皆、恥ずかしがらずに、堂々と靴を脱ごう!
そんな中、チョット気に入ったのは、イタリア人デザイナー、マリオ・ベリーニがデザインした椅子。
座面が低く(彼のデザインした全ての椅子がそうというわけではないのだが...)、背もたれから肘掛けにかけての身の拠り所は、日本人の体にもフィットしそうな感じだ。お店の人の話によると、日本向けにデザインしたという事なのだが...(マリオ・ベリーニのサイトで確認できる)。
皮革や布で椅子を包むスタイルは、マリオ・ベリーニのトレードマークになっている。中には、薄いプラスチックの整形板が包まれているので、見た目はスッキリと薄く、それでいて体形に合いやすい。多角的な配慮は、デザイナーがデザインした椅子らしい。
マリオ・ベリーニ(Mario Bellini/1935〜 )
イタリアのミラノ生まれで、ミラノ工科大学で建築を学んでいる。イタリアの企業であるオリベッティに入り、製品・ショーブースなどで斬新なデザイン力を見せる。
イタリアでは、大学の建築科を卒業して、デザインの仕事に就くのは珍しくない..というか、デザインは建築科で学ぶものとされているようだ。
その後、家具のデザインをカッシーナやヴィトラで発表し、著名な作品を遺している。日本の企業のためにも様々なプロダクトデザインを提供している。また、建築・デザイン誌「ドムス」の編集長を、1986年から91年まで務めてもいる。
1990年以降、建築の作品も手がけており、日本にも、横浜ビジネスパーク、東京のデザインセンター、小渕沢のホテル・リゾナーレなど、代表作が存在する。
(続きはこちらから)
◆Bellini Studios - Home Page(マリオ・ベリーニのサイト:過去の彼のデザインを確認できる)
http://www.bellini.it/
Olivetti Logos 68 (1973年)
横浜ビジネスパーク(1991年/横浜・日本)
東京デザインセンター(1992年/東京・日本)
星野リゾート リゾナーレ(1992年/小渕沢・日本)
Ypsilon-Techno Gel(Clima Seat)
◆マリオ・ベリーニの特集(このblobの続き) http://www.geocities.jp/ppp_design/s_bellini.html
◆オリベッティのサイト
http://www.olivetti.com/
◆The Olivetti Group/Culture and Design/Olivetti Designのサイト(Olivettiでのデザインの写真はここから)
http://www.storiaolivetti.telecomitalia.it/uk/cgi-bin/Societa/design_olivetti.asp
◆カッシーナのサイト(collection >Chairs and lounge chairs > Contemporanei からベリーニの椅子を見つける事ができる)
http://www.cassina.com/
◆ドムス(domus)のサイト
http://www.domusweb.it/
◆横浜ビジネスパークのサイト
http://www.nomura-re.co.jp/ybp/
◆東京デザインセンターのサイト
http://www.design-center.co.jp/
◆リゾナーレのサイト
http://www.risonare.com/index.html
◆マリオ・ベリーニに関する書籍
Mario Bellini, Architecture 1984-1995
- 作者: Mario Bellini
- 出版社/メーカー: Birkhauser (Architectural)
- 発売日: 1996/01
- メディア: ハードカバー
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