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緑色の部屋/フランソワ・トリュフォー [ 映画の部屋]

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フランソワ・トリュフォーが、1978年に監督した作品が、「緑色の部屋(La Chambre Verte)」。
フランソワ・ロラン・トリュフォー(François Roland Truffaut/1932.2.6〜1984.10.21)フランスの映画監督。ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人。

フランソワ・トリュフォーは、「大人は判ってくれない」「 突然炎のごとく」「黒衣の花嫁」「アメリカの夜」「アデルの恋の物語」「終電車」「隣の女」...など、名作をたくさん残しています。

そんな中、私が気に入っているのは「緑色の部屋」。亡くなった妻を愛し続ける主人公をトリュフォー自身が演じています。彼は、「アメリカの夜」でも、役を演じていますが、この時は映画監督という役で、自身のリアルな日常を映画に持ち込み、その中の一部を演じるというものだったように思います。

また、スピルバーグの「未知との遭遇」にも出演しています。これは純粋に役者としてでしょう。

そう考えると、この「緑色の部屋」は、フランソワ・トリュフォーにとって、特別な意味のある作品であったと考えられます(自分以外に演じることはできない...といった...)。

かつて、死者は、今よりもっと私たちにとって身近な存在であったようです。古代ローマの時代には、街道沿いにお墓が建てられ、旅人に多くの教訓を語っていたようですし、日本なんかだと近くの山の山ノ神になって、しばしば山から下りてくるような存在だったようです。お墓なんかも家に隣接した土地にあったり...決してお寺である必要はなかったわけです。人々は死者と共に生きている...という感覚を(現代人には理解できないかもしれませんが)ズッと強く持っていたのだと思います。

トリュフォーの「緑色の部屋」は、愛することの物語でもあります。

「アデルの恋の物語」をはじめとする、恋愛を描いた作品と同様に、深い運命を背景にした物語を語っているのですが、そのなかでも「緑色の部屋」は深いです...永遠の愛に関する物語なのだから。

原作は、ヘンリー・ジェームズ(Henry James) の「死者たちの祭壇」ですが、多分、トリュフォーは、彼なりの物語に仕立て上げているはずです。

◆映画の解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11209/index.html
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/17610/


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残念ながら「緑色の部屋」のDVDは、現在発売されていないようです。

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room7

takagakiさん、nice!をありがとうございます。
by room7 (2008-06-17 22:53) 

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