血の婚礼/カルロス・サウラ アントニオ・ガデス [ 映画の部屋]
血の婚礼(Wedding in Blood Bodas de Sangre)は、昨日紹介したガルシア・ロルカが書いた戯曲を元に、監督:カルロス・サウラ(Carlos Saura)、振付・主演:アントニオ・ガデス(Antonio Gades)で1981年に制作された映画。
フランコ時代、ガルシア・ロルカはタブーとされてきた。1975年にフランコが亡くなり、民主化が始まるのは1977年のことだ。その後もクーデターがあったりと、この映画の制作された1981年は、まだ民主国家として安定していない時期なのだ。
それだけに、ようやく自由を得たスペインのアーティストの意気込みが凄い。ガルシア・ロルカでなければならないのだ。
振り付けも担当しているアントニオ・ガデスの踊りが魅力的だ。メリハリのある踊りが、物語を力強く舵切っていく。
◆「血の婚礼」解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11087/index.html
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20590/
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ちょっと長いですが...
◆カルロス・サウラの映画
#映画の部屋
xml_xslさん、bintenさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-08-20 00:07)
アントニオ・ガデスの『カルメン』を昔、フェスティバルホールで観たことがあります。ふるえるほど良かったです。ガルシア・ロルカの詩集も持っていますが、『・・・午後の5時』が繰り返し出てくるのが印象に残っています。
by whitered (2008-08-20 09:12)
takagakiさん、nice! をありがとうございます。
by room7 (2008-08-20 20:04)
whiteredさん、あ〜、それわかります。とても印象的な詩ですよね。
寝台は車輪つきの棺(ひつぎ)
午後の五時。
骨とフルートとが彼の耳の中で鳴り響く
午後の五時。
雄牛がすでに彼の額で鳴いていた
午後の五時。
部屋は末期の苦悶で虹色に光っていた
午後の五時。
・・・・・・・・・・・・
(と「午後の五時」がずっと続いていきます)
by room7 (2008-08-20 21:41)