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1号以前のボストーク [  ? の部屋]



歴史とは面白いものである。リアルタイムに現実を見ているように思っても、後から歴史として事実を知ることがある。

一方、歴史として見た事実には、同時代にしか味わえない熱のようなものは冷めきっている。

1957年11月3日、スプートニク2号に乗った「ライカ」
1960年8月19日、スプートニク5号に乗った「犬2頭、ネズミ40匹、ラット2匹」
1961年4月12日、ボストーク1号に乗った「ユーリイ・ガガーリン」

その間に、1961年3月9日と3月25日の2回の飛行を経験している「イヴァン・イヴァーノヴィチ」を乗せたボストーク2機。

今回、オークションに出されているのは、このいづれかのボストークなのだろう。

でも当時、ガガーリンが「地球は青かった」という以前に、このようなボストークがあったことは知らなかった。

それにしても、このような状態の機体を見て、ガガーリンは、よく乗る気になった...と思う。
Восток.jpg

(以下、Wikipediaから)
ボストーク(ヴォストーク;ロシア語:Востокヴァストーク)は、1960年代前半にソ連によって地球軌道上に打ち上げられた有人宇宙船の名であり、人類初の有人宇宙飛行を実現した計画である。打ち上げに用いたロケット「A1」は大陸間弾道ミサイルであるR-7を改良したものである。「ボストーク」とは「東」を意味するロシア語の一般名詞である。

ボストーク3KA-2は1961年3月25日、有人飛行の安全性を確かめる試験飛行で使用され、等身大のマネキン1体と「ズヴェドッカ(小さな星の意)」と名付けられた小型犬1匹を乗せて打ち上げられた。 1961年3月9日、「イヴァン・イヴァーノヴィチ」という名の宇宙飛行士が打ち上げられ、無事帰還した。イヴァンは身長175cm、体重65kgの精巧な人形で、この体の大きさは初の宇宙飛行士のものとほぼ同じであった。イヴァンは同月25日に再度打ち上げられ、こちらも無事に帰還したが、最初のイヴァンが帰還した際、付近の農夫がこの人形を気絶した人間だと思ってウォッカを飲ませようとしたところ、顔面には「模型」と書かれた紙が貼り付けられていたと言う。


ボストーク1号
ボストーク1号は1961年4月12日9時7分(バイコヌール宇宙基地)にユーリイ・ガガーリン少佐を乗せて打ち上げられた。ボストーク1号は地球を1周し、10時25分に逆噴射をかけ、大気圏に再突入後、高度7000mでガガーリンは座席ごとカプセルから射出され、パラシュートにて降下、無事帰還を果たした。打ち上げから帰還までは108分だった。このボストーク1号の準備は極秘裏に進められた。成功後に人類初の有人宇宙飛行として公表され、世界中を驚愕させた。ガガーリンは帰還後の記者会見で、「地球は青かった。」という言葉を残している。(この言葉の後に『しかし、神はいなかった』のくだりが付加されることがあるが、アネクドートとして別の機会に語ったものが一人歩きしているものと考えられる。ガガーリンの項目を参照のこと。)


宇宙船ボストーク―第1号から月計画へ (1962年) (岩波新書)

宇宙船ボストーク―第1号から月計画へ (1962年) (岩波新書)

  • 作者: A.パーディ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1962
  • メディア: 新書


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ねじまき鳥

いくらくらいで落札できるのでしょうか。
はい、名古屋城です。

by ねじまき鳥 (2011-03-03 19:58) 

room7

ねじまき鳥さん、ありがとうございます。予想落札価格は200万ドル(約1億6000万円)~1000万ドル(約8億2000万円)...だそうです。あの櫓、好きなんです。
by room7 (2011-03-04 21:43) 

room7

shioさん、ともちんさん、ramniさん、xml_xslさん、ryo1216さん、こさぴーさん、sfj-monkeyさん、(。・_・。)2kさん、JBOYさん、miopapaさん、delsolさん、nice! をありがとうございます。

by room7 (2011-03-04 21:47) 

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