鳥の巣のヘルツォーク&ド・ムーロン [ デザインの部屋]
北京オリンピックの熱狂? が去って4ヶ月。
ところで、驚嘆の開会式が行われた五輪スタジアム「鳥の巣」をデザインしたのが、ヘルツォーク&ド・ムーロンという2人のスイス人の建築家。
2001年にはプリツカー賞を、2007年には世界文化賞建築部門を受賞しているので、紛れもない世界的な建築家なのだが、
ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron、略称HdeM)はスイス出身の建築家。スイスのバーゼル出身のジャック・ヘルツォーク(Jacques Herzog、1950年4月19日 - )とピエール・ド・ムーロン(Pierre de Meuron、1950年5月8日 - )の2人からなるユニットで、この2人はスイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)で共に建築を学び、卒業後の1978年から共同の建築設計事務所を開いて共に働いている。(写真左がヘルツォーク、右がド・ムーロン。写真:http://www.bdonline.co.uk/story.asp?storyCode=3082011)
2001年にはプリツカー賞を、2007年には世界文化賞建築部門を受賞。
そして2008年完成予定の北京国家体育場(北京オリンピックメインスタジアム)では初期のミニマルな作風から様相が一変している。表層に対するこだわりや物質性の優先は変わっていないが、簡素な箱型の造形から、これまで中に隠れていた建物を支える柱などの構造が複雑化し外部に現れ、表層をプリズムのように一様に覆ってしまうようになった。プラダ青山店では建物表面をガラスが覆い蜜蜂の巣のような内部構造が透けて見え、北京オリンピックスタジアムでは籐を編んだような複雑な柱が建物を一面に覆っているが、表層の印象によって巨大なボリュームによる圧迫感はやわらげられている。
2008-12-01 20:47
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