かお 2 [ アートの部屋]
これは次男(推定6歳)が作ったかおである。。。なかなかかわいい。。。
しかし、がまんができずに...
こうなる。
まだ、がまんができないようである。
まだまだ、がまんができないらしい。。。
こちらは長男(推定10歳)の作品。伊達政宗だそうである。
しかし、がまんができずに...
こうなる。
まだ、がまんができないようである。
まだまだ、がまんができないらしい。。。
こちらは長男(推定10歳)の作品。伊達政宗だそうである。
タグ:顔
ひかえめな生活の億万長者、無料美術館をつくる/カルロス・スリムと松方幸次郎 [ アートの部屋]
実業家のコレクションと美術館というと、やはり松方コレクションと国立西洋美術館を連想してしまう。特に、カルロス・スリム(Carlos Slim)氏の背後にあるロダンを見ると特に。。。
松方幸次郎がひかえめな生活をしていたかどうかは知らないが、彼も美術館を作ることを前提にコレクションしていたようである。
松方幸次郎(1866年1月17日〜1950年6月24日)が、大恐慌や大戦によってコレクションが散逸したり消失し、また1951年にフランスからの返還が確定する前に亡くなってしまったことは残念であったに違いない。
かつての日本にも、こうしたスケールの大きな実業家がいたのである。
カルロス・スリムは、「メキシコの外国旅行に行けない人たちに、偉大な芸術家たちの作品を生で知ってもらう機会になると思う」と語っている。
一方、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットによるゲイツ財団は、世界における病気・貧困への挑戦をしている。
世界一のお金持ちたちは、見事なお金の使い方をしている。
国立西洋美術館―松方コレクション (1959年) (現代教養文庫)
- 作者: 浜口 隆一
- 出版社/メーカー: 社会思想研究会出版部
- 発売日: 1959
- メディア: 文庫
名古屋ニッタビルのモニュメント「月を運ぶ」について [ アートの部屋]
名古屋ニッタビルのモニュメント「月を運ぶ」について
先日、このブログの中に書かれているヒロ・ヤマガタの彫刻についての問い合せがあり、そのおかげで、http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-08-12 のページで紹介した彫刻が、ヒロ・ヤマガタのものではなく、藤原吉志子(ふじわら よしこ)のものだということがわかりました。
ヒロ・ヤマガタさん、藤原吉志子さん、それから、この記事を信じてくださった方々、申し訳ありません。
当該ページの写真は削除し、改めてこのページで紹介することにします。
月を運ぶ/藤原吉志子
名古屋ニッタビルの玄関脇に設置されている。
三日月を抱えた男の姿が微笑ましい。
内外を隔てる1枚のガラスを挟み込んで連続している姿は、建物の内から外へ飛び出していくかのような連続感を感じさせるようで面白い。ただ、その表現の場が限られていることで、気づく人が少ないのが残念ではある。
また、今回の訂正記事を書くにあたって、ニッタ株式会社 コーポレートセンターの方に大変お世話になりました。
こちらの問い合せに対して、親切に対応していただいたことを感謝しています。また、とても丁寧な説明でしたので、一部、そのまま掲載させていただきます。
「弊社名古屋ビルのモニュメントに関するお問い合わせ、ありがとうございます。
当時の担当者などから話しを聞き、以下のことをご連絡させていただきます。
現在の名古屋ニッタビルは1992年10月に竣工致しました。
モニュメントのテーマは「月」で、作者は、「藤原吉志子さん(フジワラヨシコ)」です。
また、「月」をイメージした造形として、
“1F〜2Fのテナント表示のところにある「月」”と“エントランス前の石畳にある「月が水面に映る様子の月」”と合わせて3部作になっているとのことでした。
翌年には、デザイン名古屋ショーウインドーコンペ'93にてこの「月を運ぶ」モニュメントが愛知県知事賞を受賞しております。」
「過去の資料などを見てみましたが、当時のプロジェクト(建設委員会)で「月」をテーマとすることを決め、役員会の承認を得たという流れになっています。
なぜ「月」がテーマになったのか?の経緯を示す記録は残されておらず、わかりませんでした。
ちなみに、当社の社章は星のマークですので、もしかしたら、そこから「月」がテーマになったのかも知れません。
お役に立てず申し訳ありません。
現在のビルになる前の写真をお送りします。」
エントランス前の石畳にある「月が水面に映る様子の月」。左下の方に三日月が。。。
テナント表示の「月」
地階の案内
1階ホールの案内
2階ホールの案内
地階 - 1階 - 2階と、月が満ちていく様子が、お分かりいただけるだろうか。
建物外観
以前の建物。
以前の建物に付いていた獅子のモニュメントが、ホール吹き抜けに設置されている。
ニッタ株式会社
http://www.nitta.co.jp/
工業用のベルトやチューブ、コンベア、センサ、機能性シートなどを扱っている会社である。本社は大阪。
ニッタ歴史館
http://www.nitta.co.jp/company/history2.html
ベニヤ板の元祖。牧場経営。学校の設立。
記事は随分と前に出来上がっていたのですが、落ち着いてからと思い、訂正記事の掲載が遅れました。
先日、このブログの中に書かれているヒロ・ヤマガタの彫刻についての問い合せがあり、そのおかげで、http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-08-12 のページで紹介した彫刻が、ヒロ・ヤマガタのものではなく、藤原吉志子(ふじわら よしこ)のものだということがわかりました。
ヒロ・ヤマガタさん、藤原吉志子さん、それから、この記事を信じてくださった方々、申し訳ありません。
当該ページの写真は削除し、改めてこのページで紹介することにします。
月を運ぶ/藤原吉志子
名古屋ニッタビルの玄関脇に設置されている。
三日月を抱えた男の姿が微笑ましい。
内外を隔てる1枚のガラスを挟み込んで連続している姿は、建物の内から外へ飛び出していくかのような連続感を感じさせるようで面白い。ただ、その表現の場が限られていることで、気づく人が少ないのが残念ではある。
また、今回の訂正記事を書くにあたって、ニッタ株式会社 コーポレートセンターの方に大変お世話になりました。
こちらの問い合せに対して、親切に対応していただいたことを感謝しています。また、とても丁寧な説明でしたので、一部、そのまま掲載させていただきます。
「弊社名古屋ビルのモニュメントに関するお問い合わせ、ありがとうございます。
当時の担当者などから話しを聞き、以下のことをご連絡させていただきます。
現在の名古屋ニッタビルは1992年10月に竣工致しました。
モニュメントのテーマは「月」で、作者は、「藤原吉志子さん(フジワラヨシコ)」です。
また、「月」をイメージした造形として、
“1F〜2Fのテナント表示のところにある「月」”と“エントランス前の石畳にある「月が水面に映る様子の月」”と合わせて3部作になっているとのことでした。
翌年には、デザイン名古屋ショーウインドーコンペ'93にてこの「月を運ぶ」モニュメントが愛知県知事賞を受賞しております。」
「過去の資料などを見てみましたが、当時のプロジェクト(建設委員会)で「月」をテーマとすることを決め、役員会の承認を得たという流れになっています。
なぜ「月」がテーマになったのか?の経緯を示す記録は残されておらず、わかりませんでした。
ちなみに、当社の社章は星のマークですので、もしかしたら、そこから「月」がテーマになったのかも知れません。
お役に立てず申し訳ありません。
現在のビルになる前の写真をお送りします。」
エントランス前の石畳にある「月が水面に映る様子の月」。左下の方に三日月が。。。
テナント表示の「月」
地階の案内
1階ホールの案内
2階ホールの案内
地階 - 1階 - 2階と、月が満ちていく様子が、お分かりいただけるだろうか。
建物外観
以前の建物。
以前の建物に付いていた獅子のモニュメントが、ホール吹き抜けに設置されている。
ニッタ株式会社
http://www.nitta.co.jp/
工業用のベルトやチューブ、コンベア、センサ、機能性シートなどを扱っている会社である。本社は大阪。
ニッタ歴史館
http://www.nitta.co.jp/company/history2.html
ベニヤ板の元祖。牧場経営。学校の設立。
記事は随分と前に出来上がっていたのですが、落ち着いてからと思い、訂正記事の掲載が遅れました。
岡本太郎生誕100年 [ アートの部屋]
今日から、東京国立近代美術館で『生誕100年 岡本 太郎展』が開催される。
http://taroten100.com/
子供を連れて行きたい。
NHKも万全の態勢のようだ。
http://www.nhk.or.jp/dodra/taro/
http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1040/
4月17日の日曜美術館でも紹介されるらしい。
他にも...素晴らしい。
http://taro100.jp/
■岡本太郎記念館(こちらでも特別展が...)
http://www.taro-okamoto.or.jp/
■room7内の岡本太郎
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2010-03-14(若い太陽の塔)
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24-4(午後の日)
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2009-08-01(岡本太郎 in 名古屋)
本も出版ラッシュらしい。
対極と爆発 岡本太郎の宇宙 1 全5巻 第1回配本 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 岡本 太郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/02/08
- メディア: 文庫
タグ:岡本太郎
子供とゴッホ展 [ アートの部屋]
昨日、長男(推定10歳)と次男(推定6歳)を連れて、名古屋市美術館へ「没後120年 ゴッホ展」を見て参りました。
ゴロゴロとテレビを見ている長男と、お家で「テレビ君」の付録を創りたい次男を外に連れ出すのは、なかなか至難の業で、「街は人が多くて嫌だ」「ゴッホなんてどうでもいい」「て・れ・び・く・ん!」という中、ついに「見なきゃだめだ!」という強権発動をいたしまして、一行は出発することになりました。。。彼らも、「お昼はマック(マクドナルド)」という条件は勝ち取っています。
会場は込み合っていましたが、代表作を間近に見ることはできました。もっとも、次男(推定6歳)にとっては作品展示位置が高く、そのため間近で見るためには私の背中を利用するしかなく、そのうち眠ってしまう。。。というアクシデントはありました。
2人が気に入ったのはこの絵でした。
特に、長男(推定10歳)は、遠くから見た瞬間に「これ好き」と言っていましたので、お父さんとしては、まあ、連れてきたかいはあったかな...と思ったしだいです。
■「没後120年 ゴッホ展」のサイト
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2010/gogh/
(写真もこのサイトから http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2010/gogh/sakuhin.html)
絵画に命を捧げてしまった作家さんの、一本一本の筆の跡には、やはり説得力があります。また、見る側も、特徴ある構図や筆致に意味を求めていきます...作品はそれに応えてくれます。
ゴッホは、「名もなき作家として一生を終えました」...というナレーションが会場内のDVDにありましたが、「名もなき作家」だからこそ達し得た...とも受け止めることができます。
「名もなき作家」であるゴッホは、どの程度、自分の作品を見る人のことを考えてのだろうか? あるいは...誰に見てほしいと思っていたのだろうか? これは、ゴッホを見て、大事な視点だと思いました。
彼の達した境地を作り上げてきたものが、彼を追い込んでいった...。そこには別の何かが入り込む余地は無かったのだろうな...と感じました。
ゴロゴロとテレビを見ている長男と、お家で「テレビ君」の付録を創りたい次男を外に連れ出すのは、なかなか至難の業で、「街は人が多くて嫌だ」「ゴッホなんてどうでもいい」「て・れ・び・く・ん!」という中、ついに「見なきゃだめだ!」という強権発動をいたしまして、一行は出発することになりました。。。彼らも、「お昼はマック(マクドナルド)」という条件は勝ち取っています。
会場は込み合っていましたが、代表作を間近に見ることはできました。もっとも、次男(推定6歳)にとっては作品展示位置が高く、そのため間近で見るためには私の背中を利用するしかなく、そのうち眠ってしまう。。。というアクシデントはありました。
2人が気に入ったのはこの絵でした。
特に、長男(推定10歳)は、遠くから見た瞬間に「これ好き」と言っていましたので、お父さんとしては、まあ、連れてきたかいはあったかな...と思ったしだいです。
■「没後120年 ゴッホ展」のサイト
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2010/gogh/
(写真もこのサイトから http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2010/gogh/sakuhin.html)
絵画に命を捧げてしまった作家さんの、一本一本の筆の跡には、やはり説得力があります。また、見る側も、特徴ある構図や筆致に意味を求めていきます...作品はそれに応えてくれます。
ゴッホは、「名もなき作家として一生を終えました」...というナレーションが会場内のDVDにありましたが、「名もなき作家」だからこそ達し得た...とも受け止めることができます。
「名もなき作家」であるゴッホは、どの程度、自分の作品を見る人のことを考えてのだろうか? あるいは...誰に見てほしいと思っていたのだろうか? これは、ゴッホを見て、大事な視点だと思いました。
彼の達した境地を作り上げてきたものが、彼を追い込んでいった...。そこには別の何かが入り込む余地は無かったのだろうな...と感じました。
Vincent Van Gogh 2012 Calendar
- 作者:
- 出版社/メーカー: Te Neues Pub Group (Cal)
- 発売日: 2011/08
- メディア: カレンダー
もっと知りたいゴッホ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 圀府寺 司
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
ゴッホの手紙 上 ベルナール宛 改版 (岩波文庫 青 553-1)
- 作者: ヴァン・ゴッホ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/09
- メディア: 文庫
夢 Akira Kurosawa's DREAMS [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: DVD
ゴッホ 生きることは、描くこと。偉大な画家の人生と作品の移り変わり[2枚組] [DVD]
- 出版社/メーカー: 竹緒
- メディア: DVD
ヌレエフ版ドン・キホーテ [ アートの部屋]
ドン・キホーテ(Don Quixote)は、ルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev)が亡命する前の1959年、21歳の時にキエフバレエ団でレニングラードで公演したのが初演らしい。その後、いろいろ手を加えているようだが...
詳しいことは、こちらから...
http://www.nureyev.org/rudolf-nureyev-choreographies/rudolf-nureyev-don-quixote-petipa
■ルドルフ・ヌレエフに関する記事
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-08-16
それでは、ヌレエフのドン・キホーテを見てみましょう。全部見たら長いです。
10/10だけ見ても、ヌレエフのすごさがわかります。
いかがでしたか?
■ルドルフ・ヌレエフ財団
http://www.nureyev.org/
クラシックバレエへの招待 Vol.4「ドン・キホーテ」「ラ・バヤデール」「ガラ・コンサート」 [DVD]
- 出版社/メーカー: TDKコア
- メディア: DVD
ルドルフ・ヌレエフ振付・演出「眠れる森の美女」プロローグ付3幕 [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- メディア: DVD
国際漫画賞って何だろう。 [ アートの部屋]
■外務省の国際漫画賞の説明ページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/koryu/pop/manga/
■国際漫画賞のサイト(受賞漫画の試読ができる)
http://www.manga-award.jp/jp/index.html
外国籍の人しか応募できないのですね。日本の漫画文化を世界に波及させるという...外務省の壮大な構想のもとに誕生した、(目指せスウェーデンのノーベル賞!...的な)コンペティションのようです。外務大臣 麻生太郎の肝いりで設立された賞のようです。
歴代受賞作品
第1回(2007年8月)
国際漫画賞
李志清(香港)-「孫子兵法(原題・孫子攻略)」
国際漫画奨励賞
KAI(香港)「十五二十」
マドレーヌ・ロスカ(Madeleine Rosca)(オーストラリア)-「HOLLOW FIELDS」
BEN(Benny Wong Thong Hou)(マレーシア)- 「Le. Gardenie」
第2回(2008年9月)
国際漫画賞最優秀賞
劉雲傑「Feel 100%(百分百感覺)」
国際漫画賞優秀賞
尹川「逝」
Chezhina Svetlana Igorevna「"Portrait"」
Alice Picard(原作者:Corbeyran)「Okhéania 1」
第3回(2009年12月)
国際漫画最優秀賞
TON JAKRAPHAN「SUPER DUNKER」
国際漫画優秀賞
Morvan(原作)Huang Jia Wei(作画)「ZAYA」
Corveyran(原作)Melvil(作画)「Natty」
Kim Jea-eon「Running on empty」
特別賞
フレデリック・ショット(翻訳家・漫画研究家)
第4回(2011年1月)
国際漫画最優秀賞 Xiao Bai(中国)「Si loin et si proche・・・」(ベルギー)
優秀賞
Olivier Martin(フランス)「Face cachée」
Enrique Fernández(スペイン)「La Isla sin Sonrisa」
EVERACHAI DUANGPLA(タイ)「THE STORY BEGINS WITH ・・・」
今回の最優秀賞は中国人作家によるベルギーの漫画。とするなら、日本人作家によるインドの漫画とか、ブルガリア人作家による日本の漫画とかは、受賞の対象になるのだろうか?
「国際○○」とか、「インターナショナル○○」とかいった名称の存在基盤がどうなの?...という話題は結構昔からある...が、それを言っちゃ〜おしめ〜よ...ということなのかもしれない。
実行委員長: 前原誠司・外務大臣
委員: 小倉和夫・国際交流基金理事長,浜野保樹・東京大学教授,片寄聰・小学館取締役,杉山恒太郎・電通取締役常務執行役員,白石さや・東京大学教授
【審査委員会】
審査委員長:里中満智子氏(漫画家)
審査委員: モンキー・パンチ氏(漫画家),矢口高雄氏(漫画家),八窪頼明氏(元漫画雑誌編集長),吉留博之氏(元漫画雑誌編集者)
【第一次選考】
選考委員:十社会(秋田書店,角川書店,講談社,集英社,小学館,少年画報社,新潮社,白泉社,双葉社,リイド社)
こういうのを産学官共同事業...というのだろうか?
ミケランジェロのピエタ [ アートの部屋]
ピエタ(イタリア語:Pietà、哀れみ・慈悲などの意)とは聖母子像のうち、死んで十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア(聖母マリア)の彫刻や絵の事を指す。
サン・ピエトロのピエタ 1498年 – 1500年
フィレンツェのピエタ 1547年頃〜1553年頃
パレストリーナのピエタ 1550年代半ば
ロンダニーニのピエタ 1559年頃
ミケランジェロのピエタは、ミラノとローマとフィレンツェへ見に行った。
早朝のバチカンで十代の女性が、ピエタの前で跪き祈り続けている姿を忘れることはできない。「なぜ」とか「どうして」といった、近代人以降の思考パターンは通用しないことを悟った。それは、書物から得るものでも学校で学ぶものでもなく、その瞬間に出会うことなのだと感じた(もちろん、私の場合...)。
フィレンツェのピエタには、ミケランジェロの意思を強く感じた。パレストリーナのピエタを含む未完の彫刻群も見ていたせいか、大理石に宿る生命を、なんとしても取り出してやらねば...という天才に与えられた義務感のようなものが感じられた。
ロンダリー二は、フィレンツェより先に見ている。多分、順番通り最後に見るのがよいように思う。
今回、システィナ礼拝堂で発見されたテラコッタがどのようなものなのか...ローマでの発見であり、科学的試験を行って、制作年代を1473~96年としていることから、サン・ピエトロのピエタ以前であり、バランスのとれた美しい姿をしていると...想像してみたりもする。
■ミケランジェロに関する記事
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2005-07-04
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2006-07-12
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-12-27
http://room7.blog.so-net.ne.jp/2010-03-22