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スリランカは素晴らしい国だと思う。ラシュディ作『真夜中の子供たち』、極秘撮影が終了 [ 映画の部屋]


インド・ムンバイ(Mumbai)出身の英国人作家サルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏の代表作の1つ『真夜中の子供たち(Midnight's Children)』の映画化が極秘裏に進められており、スリランカで撮影が終了した。

 ラシュディ氏は1989年、『悪魔の詩(The Satanic Verses)』でイランの故ホメイニ師(Ayatollah Ruhollah Khomeini)から死刑宣告を受け、その後は警察の保護のもと潜伏生活を送っている。

映画を監督するのは、カナダのディーパ・メータ(Deepa Mehta)氏。自らも、レズビアン描写に対し、母国インドでヒンズー教強硬派から非難を受けている。


スリランカに対して、様々な圧力があったようだが、巧みな調整力によって完成させてしまった。

Salman_Rushdie01.jpgSalman_Rushdie02.jpg
サルマーン・ルシュディー(Salman Rushdie/1947.6.19〜 )
イギリスの作家。インドのボンベイ(ムンバイ)出身の元イスラム教徒の無神論者。ケンブリッジ大学のキングズ・カレッジを優等で卒業。現在ニューヨークに在住。
主な著作
"Grimus" (1975年)
"Midnight's Children" (1980年、『真夜中の子供たち』)
"Shame" (1983年、『』)
"The Jaguar Smile: A Nicaraguan Journey" (1987年、『ジャガーの微笑―ニカラグアの旅』)
"The Satanic Verses" (1989年、『悪魔の詩』)
"Haroun and the Sea of Stories" (1990年、『ハルーンとお話の海』)
"Imaginary Homelands: Essays and Criticism, 1981-1991" (1992年)
"East, West" (1994年、『東と西 』)
"The Moor's Last Sigh" (1995年、『ムーア人の最後のため息』)
"The Ground Beneath Her Feet" (1999年)
"Fury" (2001年)
"Step Across This Line: Collected Nonfiction 1992-2002" (2002年)
"Shalimar The Clown" (2005年)


Deepa_Mehta.jpgディーパ・メータ( Deepa Mehta/1950.1.1〜 )
インド出身でカナダで活動している映画監督・脚本家である。アムリトサル生まれ、カナダビクトリア大学卒、女性。





監督作品
1991年 Sam & Me
1994年 Camilla [VHS] [Import]
1996年 炎の二人 Fire
1998年 Earth - アカデミー外国語映画賞ノミネート
2002年 Bollywood/Hollywood [DVD] [Import] - ジェミニ脚本賞受賞
2003年 The Republic of Love
2005年 とらわれの水 Water - アカデミー外国語映画賞ノミネート
2008年 Heaven on Earth
2008年 Cooking with Stella(助監督)
2010年 Exclusion(製作中)


■サルマン・ラシュディの作品
真夜中の子供たち〈上〉 (Hayakawa Novels)

真夜中の子供たち〈上〉 (Hayakawa Novels)

  • 作者: 寺門 泰彦
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1989/01
  • メディア: 単行本

恥 (Hayakawa Novels)

恥 (Hayakawa Novels)

  • 作者: 栗原 行雄
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1989/09
  • メディア: 単行本

ジャガーの微笑―ニカラグアの旅 (越境の文学 文学の越境)

ジャガーの微笑―ニカラグアの旅 (越境の文学 文学の越境)

  • 作者: サルマン・ラシュディ
  • 出版社/メーカー: 現代企画室
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 単行本

悪魔の詩 上

悪魔の詩 上

  • 作者: サルマン・ラシュディ
  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本

ハルーンとお話の海

ハルーンとお話の海

  • 作者: サルマン ラシュディ
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本

東と西 (新しい「世界文学」シリーズ)

東と西 (新しい「世界文学」シリーズ)

  • 作者: サルマン・ラシュディ
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 単行本

ムーア人の最後のため息

ムーア人の最後のため息

  • 作者: サルマン・ルシュディ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/02/23
  • メディア: 単行本


■ディーパ・メータの作品
The Adventures Of Young Indiana Jones Vol.1 [DVD] [Import]

The Adventures Of Young Indiana Jones Vol.1 [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Paramount
  • メディア: DVD

Water [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

Fire [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

Earth [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

Camilla [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Walt Disney Video
  • メディア: VHS

Bollywood/Hollywood [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


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桜も見事だが、木蓮もきれいだ...花木蘭 [ 映画の部屋]

mokuren.jpg

木蓮...モクレン...木蘭...ムーラン...

男勝りの(ただし美人の)花木蘭は、北方異民族と戦うために、老病の父に代わり男装して従軍します。

勝利を収めたり。敵に捕まったり...そこにもロマンティックなものが...随から唐にかけてのお話です。

京劇にもなっていますし、ディズニーで「ムーラン」というアニメにもなっています。

こちらは、趙薇(ヴィッキー・チャオ)が、花木蘭を演じた2009年の作品。
趙薇(ヴィッキー・チャオ)は、「少林サッカー」や「レッド・クリフ」の孫権の妹を演じていたイメージがあるので、はまり役なんだと思う。



監督は香港の馬楚成(ジングル・マ)監督。主題歌「木蘭情」を歌うのは張靚穎(チャン・リャンイン/ジェーン・チャン)。

こちらはディズニー版
>


ムーラン スペシャル・エディション [DVD]

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なんとなく...花開的聲音...花の声を聞いてみる? [ 映画の部屋]

花開的聲音 -- 張靚穎
スクリーンショット(2011-04-07 17.17.46).png

日本語タイトル「狙った恋の落とし方」
■オフィシャルサイト
 http://nerakoi.com/



中国に北海道観光ブームを巻き起こしたこの映画、馮小剛監督が、1990年代東京から釧路へのフェリーで訪問した経験が素地にあるようです。

1990年、そういえば私も、北海道を走っていました。

狙った恋の落とし方。 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
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イングリッシュ・ペイシェント/アンソニー・ミンゲラ [ 映画の部屋]

映画は、奇跡を起こす魔法のようなものだと、時々思うことがある。

ケーブルテレビのアカデミー特集で見た「イングリッシュ・ペイシェント(The English Patient)」の中には、人生の喜び、悲しみ、挫折、恐怖、愛、死、そして小さな希望が、凝縮されている。どうやったらこのようなものを創れるのか、人々の人生が時空を超えて絡み合い、物語は綴られていく。

物語とはそういったものだということはわかっている。映画も、そのように作られることも分かっている。しかし...その凝縮された物語が、心の中に入り込み、一気に開花したとき、実は...人生とはこういうもので、自分の人生において、何が重要なのか考えさせてくれることは、そんなに数多くあるものではないと思う。

english02.jpg


もちろん、胸が張り裂けそうになっても絶えなければならない場面にも遭遇する。

人は何のために生きるのか? 

「私たちは死ぬ。豊かに死んでゆく。愛する者たち、民族、味わった味覚、与えられた肉体とともに。
そして川を泳ぐように死んでゆくのだ。」

キャサリンが残すこの言葉がこの映画を物語っている。でも、私は、この言葉がなくても、十分にこのことが伝わると思っている。
english.jpg

キャサリンを演じるのは、クリスティン・スコット・トーマス(Kristin Scott Thomas)。とても魅力的だ。

少しテーマを広げ過ぎだろうか? しかし、広大で美しい砂漠とかつてそこで泳いだ人々の記録、ジュリエット・ビノシュの目に映る少女の瞳が、見るものの心を寛容にしている。

プロメテウスによって文明を手に入れた人々は、パンドラによって人生の果実の詰まった箱の蓋を開けなければならなかった。この映画は、その人生の果実を描ききろうとしているのではないだろうか?(最後に映った少女の瞳は、小さな希望なのだろうか?) そんな野心を感じさせる。

アンソニー・ミンゲラ監督の他の作品も見てみたいと思った。

監督は、アンソニー・ミンゲラ
AnthonyMinghella.jpg

アンソニー・ミンゲラ, CBE(Anthony Minghella, 1954年1月6日 - 2008年3月18日)は、イギリスの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。

主な監督作品
愛しい人が眠るまで(Truly Madly Deeply 1991年)
最高の恋人(Mr. Wonderful 1993年)
イングリッシュ・ペイシェント(The English Patient 1996年)
リプリー The Talented Mr. Ripley (1999年)
コールド マウンテン Cold Mountain (2003年)
こわれゆく世界の中で Breaking and Entering (2006年)
No.1レディーズ探偵社The No. 1 Ladies' Detective Agency (2008年) テレビシリーズ


■イングリッシュ・ペイシェントの解説
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5817/index.html

イングリッシュ・ペイシェント [DVD]

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愛しい人が眠るまで(字幕スーパー版) [VHS]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS

最高の恋人(字幕) [VHS]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: VHS

リプリー [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD

コールドマウンテン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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こわれゆく世界の中で [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
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イギリス人の患者 (新潮文庫)

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  • 作者: マイケル オンダーチェ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫


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不思議なナイト・シャマラン [ 映画の部屋]


2010年の最低な映画に贈られるゴールデン・ラズベリー賞(通称:ラジー賞、Golden Raspberry Awards、Razzies)が26日、米ロサンゼルス(Los Angeles)で発表され、『エアベンダー(Last Airbender)』が5冠に輝いた。

 M・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)監督の同作品は、最低作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞、3Dの使い方を間違えた目に悪い作品賞を受賞した。


ナイト・シャマラン監督は、我が家でも人気の「スチュアート・リトル(Stuart Little 1999年)」の脚本を書いている。そしてなにより「シックス・センス(The Sixth Sense 1999年)」の監督である。

NightShyamalan.jpgM・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan, 本名: Manoj Nelliattu Shyamalan, 1970年8月6日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督・脚本家。インドのポンディチェリーの医師の家系に生まれ、幼少の頃にアメリカ・フィラデルフィアへ移住。幼いころからスティーヴン・スピルバーグに憧れて、8歳の時両親から8ミリカメラをプレゼントされて映画を撮り始め、作った自主映画の数は40本以上にも及ぶ。その後医者としての道を歩む選択肢もあったがニューヨーク大学に進学して映画製作を学ぶ。1998年、『翼のない天使』でメジャー進出、続く『シックス・センス』の興行的成功で一躍有名に。まだ29歳だった。その後の監督作は過度の期待にさらされたため決して評価は高くないものの、常に高度な実験精神と深謀に満ちた演出に徹する姿勢を崩さず、米映画界において異彩を放ち続ける。また、現在世界で最も脚本料の高い脚本家でもある。(出典:Wikipedia)


「TVアニメ『アバター 伝説の少年アン』をゴチャゴチャしたジャンプカットの寄せ集めに作りかえた。オリジナルのファンは批評家以上にこの映画を嫌悪した(批評家以上にというのが可能であればの話だが)」

一方で、「2010年夏に公開された本作は、映画のトラッキングサイト「Box Office Mojo」によれば3億2000万ドル(約261億円)の興行収入をあげている。」

とのこと。。。正直、どんな映画か見てみたい。

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シックス・センス(買っ得THE1800) [DVD]

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左卜全 [ 映画の部屋]

左卜全...皆さん、読めるだろうか? 読める方々の推定平均年齢は、40代後半以上、四捨五入すれば50歳以上の方々とお見受けいたします。

hidaribokuzen.jpg左卜全...それは...「ひだり ぼくぜん」と読みます。
人の名前です。
日本人です。
ですから、もちろん芸名です。
本名は、三ヶ島一郎(みかじま いちろう)です。

1894年、埼玉県で生まれ、7歳の時、東京に引っ越してきます。
1914年、20歳で劇団に入り、劇団を転々とします。中国や満州まで巡業に行っています。
1935年、41歳で、新宿のムーランルージュ新宿座に入ります。左卜全の誕生です。やがて、松竹の「移動演劇隊」に入ります。

戦後、今井正監督の『女の顔』で55歳で映画デビュー。引き続き出演した山本嘉次郎監督の『脱獄』での飄々とした演技が目に留まり、黒澤明監督の『醜聞』に出演します。

映画出演作品

醜聞(スキャンダル)(1950年)
馬喰一代(1951年)
白痴(1951年)
生きる(1952年)
七人の侍 (1954年)
関八州勢揃い(1954年)
生きものの記録(1955年)
眠狂四郎無頼控(1956年)
どん底(1957年)
大菩薩峠(1957年)
眼の壁(1958年)
日本誕生(1959年)
ガス人間第一号(1960年)
大学の若大将(1961年)
青べか物語(1962年)
社長紳士録(正続共)(1964年)
三匹の侍(1964年)
赤ひげ(1965年)
男はつらいよ フーテンの寅(1970年)


日本映画師に残る監督の作品に欠かせない左卜全。

作品全体の流れや雰囲気を変えていきたい時、ワンポイントを加えたい時、そんな時に顔を出すのは、とても大変なことだと思う。左卜全は、それをあの独特のキャラクターで、わけもなくこなしていた。

ただ、左卜全は、「私の芸はぶっ倒れそうになりながら絞り出たものであり、自分自身、芸の世界に入ってからというもの毎日が死以上の苦しみであった」と後に回想している。

では、なぜ今日、左卜全かというと...実は...今日は左卜全の誕生日なのです。1894年2月20日に生まれ、 1971年5月26日に亡くなっています。

では、なぜ今、左卜全かというと...実は...先日次男(推定6歳)とふざけていた時、「やめてけれ」という言葉が口をついて出てきたからです。

もちろん、このあとには、同じフレーズが2回続き、「ゲバゲバ」で閉めなければなりませんが、さすがに、その一歩手前で踏みとどまることができました。三つ子の魂...恐ろしいものです。



奇人でけっこう―夫・左卜全 (1977年)

奇人でけっこう―夫・左卜全 (1977年)

  • 作者: 三ケ島 糸
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 1977/11
  • メディア: -


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タグ:左卜全
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ラスト...マリア・シュナイダー/ラスト・タンゴ・イン・パリ [ 映画の部屋]

Twitterでも触れたのだが、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のマリア・シュナイダーの死去(2月3日)の記事に添付されていた写真が、あまりにもショッキングだったため、私は何か書かなければならないと思った。

「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は、1972年の映画だ。○○○映画の黎明期の代表とされる「エマニエル夫人(Emmanuelle)」は1974年の作品なのだから、それよりも2年も前の映画だったのである。当時の社会環境からいって、かなり進んでいた映画であったことは間違いない。

いずれの映画も、当時まだ少年であった私は、映画館に踏み入ることはできず、横目でポスターを眺めて通り過ぎるのがせいぜいだった。(不思議なことに...当時は、今ほど世間はうるさいことは言わなかったのだろうか、ポスターも新聞広告も、かなり際どい写真を使っていた。)
lasttangoinparis360.jpg
マーロン・ブランドの名前もこの映画で覚えたのだから、「ゴッド・ファーザー」のマーロン・ブランドに違和感を感じたものだ。

そんな記念すべき映画女優マリア・シュナイダーを、あのような形でそのまま...というのは、心情的に....そんなわけで...。
lasttangoinparis01.jpglasttangoinparis02.jpglasttangoinparis03.jpg



音楽もよかったですね。ガトー・バルビエリ(Gato Barbieri)。アルゼンチン出身のサキソフォニスト。「Last Tango in Paris」のサントラを手がけた。

MariaSchneider.jpgマリア・シュナイダー(Maria Schneider/1952.3.27?2011.2.3)
フランスの女優。父親はフランスの名優ダニエル・ジェラン。

パリに私生児として生まれる。モデルを経て女優に転身し1969年から映画に出演しはじめる。72年にマーロン・ブランドと共演した『ラストタンゴ・イン・パリ』で注目を浴びる。

これは父のダニエルが、ブランドの古くからの友人であったのと、監督のベルナルド・ベルトルッチとブランドの推薦によるものであった。

しかし、当時はあまりにスキャンダラスな内容だったため、女優としての波乱を余儀なくされ、1970年代はドラッグの問題を抱えたり、自殺未遂を図った事もある。その後もトラブルも多く、『欲望のあいまいな対象』など頓挫してしまった作品も少なくない。(出典:Wikkipedia)

代表作
[新月] クリスマス・ツリー L'arbre de Noel (1969)
[新月] 栗色のマッドレー Madly (1970)
[新月] 花のようなエレ Helle (1971)
[新月] ラストタンゴ・イン・パリ Last Tango in Paris (1972)
[新月] さすらいの二人 Professione: reporter (1974)
[新月] 暗殺指令・虎狼の手口 Order to Assassinate (1974)
[新月] 危険なめぐり逢い Jeune fille libre le soir (1975)
[新月] 女教師ベニーナの性 Io sono mia (1978)
[新月] 夜よ、さようなら La derobade (1979)
[新月] キラー・トラック Haine (1979)
[新月] みんなドラキュラ Mama Dracula (1980)
[新月] ジャスト・ア・ジゴロ Schoner Gigolo, armer Gigolo (1997)
[新月] ヨーロッパ特急 (1984)
[新月] バンカー・パレス・ホテル Bunker Palace Hotel (1989)
[新月] 野性の夜に Savage Nights (1992)
[新月] ジェイン・エア Jane Eyre (1996)
[新月] 愛のはじまり La repentie (2002)
[新月] クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏 Quale amore (2006)

ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版 [DVD]

ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

Last Tango in Paris

Last Tango in Paris

  • アーティスト: Gato Barbieri
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 2004/05/11
  • メディア: CD

Last Tango In Paris: Original MGM Motion Picture Soundtrack

Last Tango In Paris: Original MGM Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: Gato Barbieri
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 1998/06/09
  • メディア: CD


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訃報のニュース


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ワイン、ワイン、そして...ワイン [ 映画の部屋]


超金融緩和策を発端とする?...昨今のワインブーム。そうでなくても、ブランドワインの利回りは、そこらのファンドを大きく上回っている。

237年前のビンテージワインに5万7000ユーロ(約640万円)の価値を与えることは高いのだろうか?
もちろん、ルイ15世時代に植えられたブドウの木は既に存在しないだろうし、この流れを汲むブドウの木も間違いなく絶えている。

とするならは、古きヨーロッパをダイレクトに体感できるチャンスはそこにしかないのかもしれない。フランス東部フランシュ・コンテ(Franche-Comte)地方ジュラ(Jura)県のアルボワ(Arbois)。ローザンヌの近くですね。



そういえば、先日ワインの映画を見た。
「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」という映画で、優れたワインを作りたいという思いを持った小作人が、天使(実は...)との出会い、ワイン作りに一生を捧げ尽くす...という物語で、人生とワインが、希望と失望、正と悪、運と不運、尊敬と嫉妬。。。といった両極の間を行き来しながら綴られて行く。派手さはないが、地に足の着いたどっしりとしていて。自分自身の人生に対しても、すべてを受け入れることができそうな...そんな気にしてくれる優れた作品だったと思う。

■「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」のサイト
http://yakusoku-wine.com/

NikiCaro.jpg監督は、ニキ・カーロ。「クジラの島の少女」で感動を分けてもらっているが、彼女の作品は見応えがある。(ニキ・カーロ(Niki Caro/1967年〜  )ニュージーランド・ウェリントン出身の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。)
■「クジラの島の少女」の記事
 http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24

主人公の農夫役には、「その子供」のジェレミー・レニエ。すごい役者になっていた。
■「その子供」の記事
 http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-06-30

「クジラの島の少女」のケイシャ・キャッスル=ヒューズも、惜しみなくその美しさを輝かせている。

そして本当に難しい...謎の天使は、「ハンニバル・ライジング」「ロング・エンゲージメント」「パリ、ジュテーム」のギャスパー・ウリエルが。
■「ロング・エンゲージメント」の記事
 http://room7.blog.so-net.ne.jp/2008-09-27

「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」の解説
http://www.cinematoday.jp/movie/T0009062
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD16869/index.html
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/23145/

こちらの舞台は、ブルゴーニュ。すぐ隣?



そういえば昔、銀の皿(ほんとはアルミ)片手に歩き回りました。

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ブライトン・ロック(Brighton Rock) [ 映画の部屋]


「ブライトン・ロック(Brighton Rock)」という映画が紹介されていた。
http://www.britishmovieguide.com/2010/11/new-poster-for-brighton-rock/
British-Movie-Poster-Brighton-Rock1-e1290990476971-300x172.jpg

撮影風景? モッズか?

こっちはロッカーズ?

こちらがトレーラー


1960年代のブライトンは、モッズとロッカーズによってこんな有様だったらしい。


グレアム ・グリーン原作の小説の映画化ということらしい。ブライトンは、イギリスの地名なのだが、この小説によって「ブライトン・ロック」は不良を意味する言葉になったらしい。
ブライトン・ロック (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)

ブライトン・ロック (ハヤカワepi文庫―グレアム・グリーン・セレクション)

  • 作者: グレアム グリーン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 新書


1947年にも映画映画化されている。


趣きはずいぶんと異なりそうだが....


とはいえ、私などが「ブライトン・ロック」と聞くと、こちらに反応してしまう。

スタジオ版は、フレディの見事な二役。


ライブ版 女性役はロジャーの役目。


Words and music by Brian May

Happy little day Jimmy went away
Met his little Jenny on a public holiday
A happy pair they made so decorously laid
'Neath the gay illuminations all along the promenade
It's so good to know there's still a little magic in the air
I'll weave my spell

Jenny will you stay tarry with me pray
Nothing e'er need come between us
Tell me love what do you say?
Oh no I must away to my mum in disarray
If my mother should discover how I spent my holiday
It would be of small avail to talk of magic in the air
I'll say farewell

Oh rock of ages do not crumble
Love is breathing still
Oh lady moon shine down
A little people magic if you will

Jenny pines away writes a letter ev'ry day
We must ever be together
Nothing can my love erase
Oh no I'm compromised
I must apologize if my lady should discover
How I spent my holidays


Sheer Heart Attack

Sheer Heart Attack

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hollywood Records
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: CD





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わたしの可愛い人 シェリ/スティーヴン・フリアーズ [ 映画の部屋]

cheri00.jpg
「あなたと同じ日に死にたいと思うほど、愛してきたわ」...ポスターに書かれた、この情熱的な台詞は、物語の終了直前に語られる。この瞬間まで、この溢れ出るほどの情熱が画面に溢れ出てくることはない。そしてこの台詞の語られた後も...。愛し合う2人の表情や仕草を読み解くことで、見るものは情熱の度合いを推し量っていく。ミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer)の演技は素晴らしい。

情熱を逆説的にシニカルに技巧を尽くして表現している。その一方で、人生で学ぶべきことが語られている。「私は欲しいものは手に入れてきた。今度は孫が欲しいのよ。」「あんな下品な紫色の服が似合うのは、彼女しかいない。」 ココット(高級娼婦)のリアルな会話は、とても現代的だ(当然なことだが)。

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年老いた世代のココットの家が重めなインテリアであるのに対して、情熱的な恋に走る、自由なココット(ミシェル・ファイファー)の住まいが、アール・ヌーボーでできているのも、わかりやすい対比だ。
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ギマールのデザインも登場し、「ああ、彼はこうした時代に、こうした人たちのためのデザインをしていたんだな...」と、別の視点でアール・ヌーボーを感じることができた。

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青年は、ミシェル・ファイファーのことを「ヌー・ヌー」と呼ぶ。"m"で始まらず、"n"で始まっている所が、母親のようでいて母親ではない存在として(恋愛の対象となる存在として)、子どもの頃から感じ取っていたのではないだろうか?

他に、もっと感じることはあったが...小野小町的...詳しく書くのは止めておきたい。

原題は、"CHÉRI"。監督のスティーヴン・フリアーズ(Stephen Frears)は、1941年6月20日、イギリス生まれ、ケンブリッジ大学を卒業。
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主な監督作品
マイ・ビューティフル・ランドレット My Beautiful Laundrette (1985)
プリック・アップ Prick Up Your Ears (1987)
危険な関係 Dangerous Liaisons (1988)
グリフターズ/詐欺師たち The Grifters (1990)
靴をなくした天使 Hero (1992)
スナッパー The Snapper (1993)
ジキル&ハイド Mary Reilly (1996)
ハイロー・カントリー The Hi-Lo Country (1998)
ハイ・フィデリティ High Fidelity (2000)
がんばれ、リアム Liam (2000)
堕天使のパスポート Dirty Pretty Things (2002)
ヘンダーソン夫人の贈り物 Mrs. Henderson Presents (2005)
クィーン The Queen (2006)
わたしの可愛い人 シェリ Cheri (2009)


「クイーン」はまだ見ていないので見てみようか...という気になった。

■「わたしの可愛い人 シェリ」の公式サイト
 http://www.cetera.co.jp/cheri/

■「わたしの可愛い人 シェリ」解説
http://www.cinematoday.jp/movie/T0009091
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/23167/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD16830/index.html

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